逮捕状に「実在の裁判官名」と自分の実名…“ニセ警察官”が見せた巧妙な手口

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警察官を名乗る「ニセ警察詐欺」。犯人が、ビデオ通話中にLINEで送ってきた逮捕状には、被害者の実名のほか、実在の裁判官や検察官の名前まで書かれていたーー。

警察庁の特殊詐欺対策ページ「SOS47」で、犯人とのビデオ通話の様子を記録した大阪府警察提供の動画が公開されている。

画面に現れたニセ警察官(※画像が一部修正されています)
画面に現れたニセ警察官(※画像が一部修正されています)

警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム公式YouTubeチャンネル

逮捕状に「実在の裁判官名」

動画(2分46秒)は、被害者のスマートフォンに「070」から始まる電話番号から着信があった、という説明から始まる。

被害者が電話に出ると、警視庁の警察官を名乗る男から「千葉県警から捜査協力の要請を受け、電話している」と告げられる。

「逮捕した詐欺グループからあなたのキャッシュカードが見つかった」と伝えられた後、LINEのビデオ通話へ誘導され、千葉県警察本部の刑事部捜査二課を名乗る男が画面越しに現れる。

男は「私の身分の確認をとってもらいます」と言って、「ニセ警察手帳」を画面にかざし、「上に階級、下に名前が書いてある」として、名前を読み上げるよう指示する。

さらに、これから取り調べが始まるとして、“注意事項”を説明。

秘密保持の対象の事件で、共犯を全員逮捕できておらず、事件の内容が漏れると共犯が逃げてしまう可能性があるとして、第三者には一切話さないよう求める。

続いて男は、「令状が出ている」とし、LINEで「逮捕状」の画像を送付。逮捕状には、「被害者の実名」「実在の裁判官名」「実在の検察官名」が書かれている。

男は名前に間違いがないか確認させたうえで、20日間の勾留を被害者の人数だけ繰り返し請求していく場合もあると語る。

男はこうして強く口止めして不安をあおり、金銭をだまし取ろうとしたという。

警察は「守秘義務を求めない」

動画では、警察は「SNSでやりとりしない」「逮捕状や警察手帳を画像送信しない」「捜査名目で金銭を要求しない」「守秘義務を求めない」と注意も呼びかけている。

警察庁も、警察が「SNSで連絡をしたり、ビデオ通話で警察手帳を見せて取調べをすること」や、「逮捕状や捜索差押許可状などの捜査書類について、SNSで画像を送ったり、郵送したりすること」はないとしている。

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