(CNN) ドイツ東部ザクセンアンハルト州の州議会選で、反移民、親ロシアの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が44%の票を獲得し、第一党に躍り出た。ただし単独過半数には3議席足りず、今後連立の相手を見つけるか、さもなければ少数与党としての統治をめざすことになる。
だがいずれにしても、AfDの公約の多くは実現せずに終わるかもしれない。ドイツの主要政党は何年も前から、極右への「防火壁」と称する体制を守り、AfDとの協力を拒否してきた。
一つの可能性として、左派ポピュリスト政党「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)」との連携がある。BSWは7日、防火壁に否定的な姿勢を示した。移民やウクライナをめぐる政策への批判も、AfDと一部共通している。ザクセンアンハルト州のAfD幹部らはまた、主流派保守政党「キリスト教民主同盟(CDU)」内の右派勢力にも働きかけているが、CDU党首のメルツ首相は協力の可能性を強く否定した。
今後数日間の連携交渉は、同州の今後の方向性を決めるカギとなるだろう。ドイツの連邦制度では、16の州が教育や文化、警察、公共放送などの分野で大きな権限を握っている。
国内情報機関が「右翼過激派」と認定するAfDは、ザクセンアンハルト州で政権を握り国全体の青写真にしたいという野望を公然と掲げてきた。AfDの州首相候補、ウルリヒ・ジークムント氏は遊説中にCNNとのインタビューで、同党が勝利すれば、連邦レベルの「とんでもない」政策の一部に終止符が打たれるだろうと語っていた。
だが、同党はまず州の予算不足に対処し、野党から与党への移行という難題に取り組む必要がある。
今まさに州政権を握ろうとしているAfDの、258ページにわたるマニフェスト(政策綱領)を、改めてよく読んでみよう。州内外での目標を明示した急進的な構想だ。
「再移住」
AfDのマニフェストの核にあるのは、移民政策の見直しだ。この中には非正規移民の即時送還、収容施設の拡大、「再移住」と呼ばれる非ドイツ民族の送還などが含まれる。
マニフェストはまた、ウクライナ人に対する「再移住攻勢」も掲げる。「ウクライナ国内の多くの地域は安全だと考えられる」として、送還を主張している。
ただし独ライプツィヒ大学エルゼ・フレンケル・ブルンズウィック研究所 (EFBI) のヨハネス・キース副所長は、移民政策は実行に移すのが最も難しい分野の一つだと指摘する。各州が連邦法令の制約を受けるからだという。
AfDはまた、ドイツがウクライナへの支援を中止し、ロシアとの関係を強化するようたびたび求め、ほかの主要政党や連邦政府と対立してきた。ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した2022年以降、ドイツは最大のウクライナ支援国となっている。

1 時間前
1








English (US) ·
Japanese (JP) ·