熱々の飲み物好きは、ぬるめ派の約3倍も食道がんの一種になりやすい

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熱いお茶と食道がん、残っていた疑問

熱い飲み物と食道がんの関係は、アジアやアフリカ、南米、中東の研究で一貫して示されてきました。

70℃ほどのとても熱いお茶やマテ茶を飲むと、食道がんのリスクが高まるというものです。

温度だけでなく、口をやけどすることが多い、飲むのが速い、冷めるまで待つ時間が短いといったことも、リスクの高さと結びついていたと報告されています。

ただし、欧米の人がふだん飲んでいるくらいの温度でも同じことが言えるのかは、証拠が限られていました。

そこで研究チームが目を向けたのが、熱い飲み物が広く飲まれているイギリスです。

使ったのは、イギリスで続けられている2つの大規模な追跡調査のデータでした。

1つは女性だけが参加する「ミリオン・ウィメン・スタディ」で約51万人、もう1つは男性も参加する「UKバイオバンク」で約47万人です。

合わせると97万7282人で、100万人にあと少しで届く人数です。

参加者は、紅茶やコーヒーといった熱い飲み物を1日に何杯飲むかを答えました。

湯気の立つマグカップを両手で持っている、白黒の写真です。湯気の立つマグカップを両手で持っている、白黒の写真です。Credit: Agnieszka Bladzik / Stocksnap(CC0)

あわせて、飲むときの好みの温度を「ぬるめ」「熱め」「とても熱い」から選んでいます。

つまり温度計で測った温度ではなく、本人が答えた「好み」の温度です。

研究チームはその後、参加者を平均で11〜14年ほど追いかけ、食道がんになった人を調べました。

この間に食道がんと診断された人は、合わせて2348人にのぼります。

食道がんには、大きく分けて2つの種類があります。

1つは、食道の上の3分の2ほどにできやすい「扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん」です。

もう1つは「腺(せん)がん」です。

このうち扁平上皮がんは1045人、腺がんは1303人でした。

研究チームは2種類のがんを分け、温度の影響と杯数の影響を互いに差し引いて比べられるように分析しました。

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