その茶色いアリ、見つけたらこうして。南米原産で「とにかく動きが速い」「異様な大行列」、家侵入で精神的被害の恐れ

3 ヶ月前 23

日本の自然環境や人の生活に影響が及ぶ恐れがあることから、見つけたら駆除が必要な「特定外来生物」。その中には、小さな昆虫「アリ」も含まれています。

最近では5月に環境省が、神奈川県・横浜港本牧ふ頭のコンテナヤード上で、要緊急対処特定外来生物に指定されている「ヒアリ」が約100匹見つかったと発表。7月にも、愛媛県今治市でやはり特定外来生物の「アカカミアリ」が発見され、約220匹を駆除したことが報じられたばかりです。

このヒアリやアカカミアリのように、強い毒を有するために脅威とされているアリがいる一方、強い毒は持っていないものの、爆発的に増殖することから警戒が必要なアリもいます。

それが、2005年に特定外来生物に指定された南米原産の「アルゼンチンアリ」です。

アルゼンチンアリの特徴「とにかく速い」「異様な大行列」

2026年6月にアルゼンチンアリの侵入が確認された岐阜県・御嵩町の公式サイトによると、このアリは体長が約2.5〜3mmと極めて小型で、色は全体的に茶褐色か黒褐色。極めて繁殖力が強く、在来のアリを駆逐するなど、地域の生態系を壊してしまう恐れがあります。

1993年に日本で初めて広島県廿日市で発見されて以来、御嵩町のみならず各地でたびたび侵入による駆除作業が発生しています。

特徴としては、在来のアリに比べて動きがとにかく速いことが挙げられます。加えて、時に数千〜数万匹規模の異様な大行列を作り、側溝縁、建物の基礎、ブロック塀、樹木の幹などを埋め尽くすこともあります。

壁や木を激しく上り下りするのも特徴です。わずかな隙間から室内に侵入するため、人に精神的被害をもたらす懸念があり、実際、過去には人の髪の毛やペットフードに大量に混入した事例もありました。

アルゼンチンアリ、巣ごと死滅させるには?

もしアルゼンチンアリの行列を発見したら、どうしたらいいのでしょうか。

自宅の敷地内で見つけた場合については、複数の自治体が、早期の自主防除の協力を呼びかけています。

目の前にいる個体には、市販の不快害虫用スプレーなどが有効です。しかし、アルゼンチンアリは無数の女王アリを持つ巨大な巣を形成するため、スプレーだけでは根本的な解決にはなりません。

巣ごと全滅させるためには、ホームセンターなどで購入できる「ベイト剤」の設置が有効です。時間はかかりますが、アリに“毒エサ”を巣に運ばせ、それを仲間に分け合うことで、巣の根絶が期待できます。

また、公共の場でアルゼンチンアリを発見した際には、自治体の担当課などに情報を寄せるようにしましょう。

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