美輪明宏さん、直筆で残した「反戦」のメッセージ。91歳で死去。「美輪の願いは共生社会の実現」と所属事務所が発表

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歌手で俳優の美輪明宏(みわ・あきひろ)さんが、6月20日に老衰で死去した。91歳だった。所属事務所のオフィスミワが28日に発表した。

発表によると、この1年ほどは高齢のため仕事をセーブし、体力の回復に努めていたという。約3カ月前に体調を崩し、自宅で静養していた。最後は「ありがとう」と一言感謝の言葉を伝え、静かに目を閉じたという。

本人の意向により近親者のみで執り行ったという告別式には、本人が好きだった黄色いバラを祭壇に飾り、棺にはファンからの手紙を納めたと報告した。

美輪さんは生前に直筆のメッセージを残した。そこには、こうつづられていた。

「こんな世の中を

生き抜く武器は

愛の言葉しかありません

この世のすべての問題を

解く鍵は愛です

愛があれば戦争なんか起こりません

美輪明宏」

このメッセージの背景として、所属事務所は、世界各地で起こる戦争や災害などについて、「そのたびに多くの尊い命が理不尽に奪われる悲しい世の中になってしまいました」と言及。

また、日本国内のいわゆる「闇バイト」や通り魔事件、SNSによる誹謗中傷などについても、「平気で人を殺めたり、傷付けたりする事件が増えているようです」と述べた上で、こう続けた。

「美輪の願いは、この世からあらゆる差別、偏見をなくし、すべての人が平和で明るく楽しく生きていける共生社会の実現でした。その願いを込めたメッセージです。本人が常々口にしていた言葉です」

長崎で被爆。反戦を歌い続けた

美輪さんは長崎市出身。1945年8月9日の長崎原爆投下時は10歳で、市内にある、爆心地から約3.6キロの自宅で被爆した。多くの楽曲で反戦について歌い、メディアの取材でも平和を訴えてきた。

10代半ばで上京し、国立音楽大学付属高校を中退した後、プロ歌手として活動。東京・銀座のシャンソン喫茶「銀巴里(ぎんぱり)」と歌手として専属契約を結んだ。57年に「メケ・メケ」がヒットしたほか、「ヨイトマケの唄」などの数々の名曲を残した。

俳優としても活躍し、故・寺山修司さんや故・三島由紀夫さんの作品でも主演を務めた。NHK大河ドラマ『義経』にも出演したほか、スタジオジブリの『もののけ姫』モロ役、『ハウルの動く城』荒地の魔女役、『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』アルセウス役など、声優としても幅広く活躍した。

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