(CNN) 中間選挙を1週間後に控えた米テキサス州ラボック。広大な市街地にあるイベント施設には、共和党カラーの赤い帽子をかぶった人々が続々と詰めかけた。トランプ米大統領は共和党の上院議員候補ケン・パクストン氏の応援演説に立ち、銃にも石油にも、肉にも反対していると対立候補のことを批判した。
トランプ氏が繰り返しやり玉に挙げたのが、民主党の上院議員候補ジェームズ・タラリコ氏だ。再三にわたって「タラフリーコ(変人タラリコ)」と呼び、今月初めに選挙活動の場から姿を消していたことを嘲笑(ちょうしょう)。根拠を示さずに精神的な問題を抱えている可能性をほのめかしたほか、バーベキューで「肉中毒」になったのではないかと冗談めかして指摘した。
トランプ氏は演説で、バイデン前政権時代に導入されたメタン排出規制の緩和も発表。地元のテッド・クルーズ上院議員を連邦最高裁判事に指名するとのジョークを飛ばし、自らが応援するパクストン氏までからかってみせた。
一方、国道82号を約3.2キロ走った先では、タラリコ氏も訴えを展開した。ラボックの施設で開いた集会で、食料やガソリン価格の高騰にあえぐ州民に寄り添う姿勢を示し、富豪やデータセンターを批判。「テキサスは売り物ではない」と演壇から声を上げた。
タラリコ氏は歓声を上げる支持者を前に、「腐敗した政治取引によって我々の医療制度は骨抜きにされ、保険料は急騰した」「私たちが生活費の危機に直面しているのは、腐敗が危機的状況にあるからだ」と説いた。聴衆の間ではトランプ氏が付けたあだ名を逆手に取り、「私はタラフリーコ」と書かれたTシャツを着た人の姿も多く見られた。
ラボックはテキサス州西部の経済成長を牽引(けんいん)する街だが、27日夜には思いがけず、拮抗(きっこう)する上院選の舞台となった。テキサス州上院選は与野党の全米での力関係の変化を浮き彫りにしており、来年1月に連邦議会の勢力図を塗り替える可能性をはらむ。
共和党はパクストン氏を支援するため、テキサス州上院選に巨額を投じてきた。テキサス州で最後に民主党の上院議員が選出されたのは1988年。しかし、CNNの先週の分析ではテキサス州について、今回の選挙で議席がひっくり返る可能性が5番目に高い州との結果が出ている。

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