季節を問わず、SNSでは“毛の抜けたタヌキ”の画像や動画を投稿する人を、しばしば見かけます。もし野外で遭遇した場合、どうすればいいのでしょうか?
愛知県小牧市や茨城県神栖市など、複数の自治体の公式サイトによると、毛の抜けたタヌキは、動物の皮膚に寄生する虫「ヒゼンダニ」によって「疥癬症(かいせんしょう)」という皮膚病を発症している可能性が高いとされています。
疥癬症は、感染した動物との接触や、行動圏の重なりによって感染し、犬や猫などだけでなく、人に感染するケースもあります。
疥癬症に感染したタヌキは、毛が抜け落ちて象のような皮膚になり、数週間ほどで衰弱して死に至る場合が多いといいます。
毛の抜けた野生動物に遭遇したら、どうするべき?
野生動物は鳥獣保護管理法の規定により、自然のままに見守ることが基本原則とされています。そのため、毛の抜けたタヌキに関しても、多くの自治体が「捕獲」や「治療」といった干渉を原則として行わない方針をとっています。
また、「かわいそうだから」と疥癬症の野生動物に人間がエサを与えた場合、個体が延命することで、ほかの動物に感染が広がる可能性があります。ゆえに、多くの自治体が、タヌキに限らず野生動物への餌付けや、安易な接触を控えるよう呼びかけています。
もし、死んでいるタヌキを発見した場合は、各自治体の担当課などに連絡してください。
千葉県柏市で毛の抜けた動物に遭遇
筆者は2026年3月、住宅街に囲まれた千葉県柏市のサッカークラブの敷地内で、疥癬症のタヌキと思しき野生動物と遭遇しました(当時の動画)。
トコトコと歩き回っていましたが、頭部以外のほとんどの毛が抜けており、痩せているようにも見えました。
この時、その場にいた複数の子どもがその野生動物に近寄ろうとしたり、保護したいと訴えたりしていましたが、疥癬症の知識がある大人が即座に止めていました。
こうした野生動物には、いつどこで遭遇するかわかりません。特に小さな子どもは興味本位で接触してしまうこともあるため、大人が正しい知識を身につけることも大切です。

2 ヶ月前
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