40年分のデータが示した「静かな変化」
本研究の特徴は、「時間横断的メタ分析」と呼ばれる手法を用いている点です。
これは、異なる年代に行われた複数の研究結果をまとめ、時代による変化を検証する方法です。
研究チームは、1983年から2023年までに日本で実施された研究のうち、最終的に81件・約5万人分のデータを統合しました。
その結果、孤独感の得点はこの40年間で有意に上昇していることが確認されました。
これまで「日本社会では孤独が深刻化している」と言われてきましたが、それを長期データで裏付けたのは本研究が初めてです。
また、孤独感は単なる気分ではなく、健康にも深く関係しています。
精神的な不調だけでなく、身体的健康や寿命にも影響することが知られており、世界保健機関も孤独を重要な公衆衛生上の課題と位置づけています。
つまり今回の結果は、日本社会全体の健康リスクの変化を示すサインとも言えるのです。









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