不老薬みたいなのを飲んだハエ、寿命が伸びる代わりに弱体化していた

3 ヶ月前 38

寿命と健康は両立できるのか?

寿命と健康は両立できるのか?寿命と健康は両立できるのか? / Credit:Canva

もし本当に「飲めば長生きできる薬」があったらどうでしょうか。

きっと多くの人が一度は夢見たことがあると思います。

なぜなら私たちはなんとなく、「長生きできるようになれば、元気で強い体にもなるはずだ」と思いがちだからです。

健康番組や広告でも、「寿命も健康もまとめて底上げ」といったイメージがよく語られます。

ゲームで言えば、「レベルが上がればHPも攻撃力も防御力も全部上がる」と期待してしまう感じです。

実際、これまでの長寿研究でも、カロリー制限(食事を減らす方法)や一部の遺伝子操作では、「寿命が伸びると同時に、熱や酸化ストレスにも強くなる」という“いいとこ取り”の例が報告されたことも多くありました。

ですから、「長寿=タフになる」というイメージが定着していても無理はありません。

「何かを削れば何かが伸びる」というイメージで一石二鳥が達成された状態と言えるでしょう。

そこで今回研究者たちは「体を全体的に静かに回す物質」にも、長寿効果があると考えました。

白羽の矢が立ったのはもともと高血圧などで使われてきたレセルピンと呼ばれる古い薬です。

レセルピンは脳内のノルアドレナリンやドーパミンなどのモノアミンを減らして体を落ち着かせる作用があります。

こうした仕組みから、レセルピンが生物の寿命に影響を与えるかどうかは以前から興味を持たれていました。

実際、過去の研究では線虫(センチュウ:1mmほどの小さなミミズの仲間)の実験において、レセルピンの投与で寿命や暑さへの耐性が向上したとの報告もあります。

この結果だけ見るとレセルピンには老化を防ぐ良い効果がありそうです。

記事全体を読む