寿命400年越えのニシオンデンザメーー数世紀も動き続ける「心臓の秘密」を調査

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心臓はむしろ「しっかり老化していた」

研究チームは、ニシオンデンザメの心臓組織を詳細に分析し、さらに比較のために短命な魚(ターコイズキリフィッシュ)や近縁だが寿命が短い深海ザメも調べました。

注目されたのは「老化の指標」です。

例えば、

・心臓の線維化(組織が硬くなる現象)

・リポフスチンと呼ばれる老化色素の蓄積

・ミトコンドリアの損傷

・酸化ストレスの増加

といった、ヒトでも見られる典型的な老化サインです。

画像ニシオンデンザメ/ Credit: ja.wikipedia

その結果は意外なものでした。

ニシオンデンザメの心臓には、これらの老化の兆候がはっきりと確認されたのです。

特に心筋の線維化は顕著で、これは長期的にはポンプ機能の低下を招く可能性がある変化です。

また、細胞内には分解されずに残った物質(リポフスチン)が蓄積しており、細胞が長い年月のあいだダメージを受け続けてきたことを示していました。

さらに、細胞のエネルギーを生み出すミトコンドリアの損傷や、細胞内の“リサイクル装置”であるリソソームの肥大も観察されました。

これは、細胞が長期間にわたりストレスにさらされてきた証拠です。

つまり結論から言えば、

ニシオンデンザメは「老化していない」のではなく、 むしろ「しっかり老化している」

ということになります。

これは長寿生物のイメージを覆す結果です。

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