8月19日、東京国際フォーラムで「日本おもちゃ大賞2026」の授賞式が行われ、メガハウスの「投資番付」がゲーム&パズル部門の大賞を受賞した。
「金(ゴールド)」「株」「暗号資産」を組み合わせて資産を増やし、夢の実現を目指すすごろくゲームで、投資という難しく感じられがちなテーマを世代を問わず楽しめる形に落とし込んだ点が評価された。受賞商品は8月27日からの「TOKYOおもちゃショー2026」特設ブースで展示される。
「投資」を学び、親子でお金と向き合うきっかけに
投資先のレート変動や好景気・不景気に対応しながら資産を増やしていく仕組みで、ゲームの世界はフィクションながら実際の投資イメージを体感でき、家族でお金の使い方や将来の夢を話すきっかけになる設計だ。発売は2026年9月中旬、価格は4378円(税込)。
背景には、日本社会における金融教育への関心の高まりがある。高校の家庭科では2022年度から「資産形成」を含む金融教育が必修化された。
2024年には制度が拡充された「新NISA」もスタート。口座数は制度開始前(2023年末)の約2125万口座から2025年末には約2800万口座へ急増した。
運用期間が長いほど複利効果が働くことから、子どものうちから投資に触れさせ、早い段階で資産形成の感覚を身につけさせた方がよいという考え方も広がっている。
投資はこれまで、子どもには関係のない「大人の話」だった。それをボードゲームにし、親子で自然と手を伸ばせるようにしたのが「投資番付」だ。
玩具市場に見る「時代の変化」
日本玩具協会が発表した2025年度(2025年4月〜2026年3月)の玩具市場規模は、前年度比106.3%の1兆1664億円となり、2019年度以降6年連続で過去最高を更新した。
市場全体の約30%を占めるカードゲーム・トレーディングカードに加え、ぬいぐるみやホビーなど、子どもの心を持った大人層を意味する「キダルト」やインバウンド需要を取り込んだカテゴリーが成長をけん引した。
協会は2026年のトレンドとして、投資などの社会トレンドを反映したおもちゃ、昭和・平成世代の懐かしさを刺激する「ノスタルジアトイ」、大人も本気で楽しめる「キダルトトイ」を挙げている。
オールエイジ志向へ変わるおもちゃに注目
44社356商品の応募から全9部門で大賞・優秀賞が選ばれた今回の日本おもちゃ大賞では、建造体験がコンセプトの「νガンダム」のプラモデルや、触覚でも楽しめる共遊玩具「トイ・ストーリー ポンジャン」など、年齢や身体の違いを越えて楽しめる商品が目立った。大人の話題を子ども向けに、大人も本気で楽しめる「投資番付」も、この流れに沿った商品といえる。
お金の勉強はどうしても身構えてしまうが、すごろくというありふれた遊びの中でなら、自然と経済の感覚が身につく。今回の受賞からは、「遊びを通じた金融教育」への関心の高まりがうかがえる。

1 週間前
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