対立中に「泣く」ことは、相手と自分の評判を損なう“諸刃の剣”だった

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冷静に振る舞う人の評判は守られ、泣いたり怒ったりする人の評判は下がる

人と人との対立には、感情がつきものです。

腹が立って声を荒らげることもあれば、悲しさや悔しさがこみ上げて涙が出ることもあります。

これまでの研究では、泣いた人や怒った人が周囲からどう見られるかが主に調べられてきました。

今回の研究が新しいのは、その反応が「相手の印象」まで変えるのかを調べた点です。

研究チームは、3000人を超えるアメリカの成人を対象に、5つの研究を行いました。

最初の3つの研究では、参加者に職場、恋人関係、友人関係、近隣トラブル、チーム内の衝突など、さまざまな対立場面を読んでもらいました。

そこで登場人物が示す反応だけを、「怒鳴る」「泣く」「冷静に振る舞う」の3種類に分けて比較したのです。

参加者はその後、感情を表した本人と、その相手の両方について評価しました。

職場の場面では「どれだけプロらしく見えるか」、私的な場面では「どれだけよい関係相手に見えるか」、さらに「どちらが責められるべきか」といった点も調べています。

結果はかなり一貫していました。

まず本人の評価については、最も高く評価されたのが「冷静に振る舞った人物」でした。

泣いた人物はその次で、最も低く評価されたのは怒鳴った人物でした。

つまり今回の研究では、泣いたり怒鳴ったりする反応は、冷静な反応よりも本人の評判を下げやすかったのです。

ところが、相手側の評価を見ると別の傾向が現れました。

泣いた人物がいると、その相手はより悪く見られやすかったのです。

周囲は「泣いた人」だけでなく、「その人を泣かせた相手は何をしたのだろう」とも考えるためです。

研究はここで終わりません。さらなる実験と結果を次項で見ていきましょう。

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