子どものような姿のまま大人になる「新種のクマムシ」を発見

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「サンゴのかけらの山頂」と「細かい泥の深海」

センゴール海山の山頂でとれた砂です。サンゴやウニの仲間、コケムシ、貝などのかけらでできた、粒の粗い砂です(黒い線の長さが10mm)。センゴール海山の山頂でとれた砂です。サンゴやウニの仲間、コケムシ、貝などのかけらでできた、粒の粗い砂です(黒い線の長さが10mm)。Credit: Trokhymchuk et al., ZooKeys (2026)(CC BY 4.0、図1の一部を切り出し)

調べた砂や泥は、2009年9月に調査船メテオール号が海底から採ったものです。

砂や泥は、「マルチプルコアラー」という装置で採りました。

採った場所は、大きく分けて2つあります。

1つは、センゴール海山のてっぺんに広がる平らな台地です。

この海山は、頂上がテーブルのように平らな形をしています。

北極海にある海山を、音で海底の深さを測る装置のデータから描いた地図です(アメリカ海洋大気庁が作成)。大西洋のセンゴール海山とは別の海山で、今回の調査の場所ではありません。北極海にある海山を、音で海底の深さを測る装置のデータから描いた地図です(アメリカ海洋大気庁が作成)。大西洋のセンゴール海山とは別の海山で、今回の調査の場所ではありません。Credit: NOAA’s National Ocean Service / Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

もう1つは、海山から北へ約100km離れた深海の底です。

この深海の地点は、海山と比べるための基準として選ばれました。

2つの場所では、海底の様子がまるで違っていました。

山頂の底は、主に生き物の殻や骨格のかけらでできた、粒の粗い砂です。

サンゴやウニの仲間、コケムシ、貝などのかけらが集まってできていました。

一方、深海の地点の底は、主にきめの細かい泥(軟泥)でできていました。

たとえるなら、砕けた貝殻まじりの砂と、ぬかるみの泥ほどの違いです。

研究チームは、こうした砂や泥から海のクマムシを取り出し、1匹ずつ調べました。

対象は、「異クマムシ(いクマムシ)」と呼ばれるグループに入る海のクマムシです。

比べる舞台は、粗い砂の山頂と細かい泥の深海という、性質のまったく違う2つの海底だったのです。

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