多くの人は「知人からのメール」にAIが関わっていても気づかない

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人は、受け取ったメールが「AIに書かれた」と知ると、評価を大きく下げる

近年、ChatGPTなどの生成AIは急速に普及し、メールやSNS投稿、チャットの文章作成に日常的に使われるようになっています。

こうした技術は、文章をより早く、より整った形で書けるという利点があります。

しかし、研究者たちが注目したのは別の点でした。

文章は単なる情報ではなく、人柄を伝える手がかりでもあるということです。

例えば、長く丁寧なメッセージは「時間と労力をかけた」「誠実で思いやりがある」と受け取られやすくなります。

ところが生成AIは、この前提を揺さぶります。

短時間で、しかも非常に自然で感情豊かな文章を作れるため、努力して書いたように見える文章を簡単に生み出せてしまうからです。

そこで研究者たちは、AIだと分かったときに評価がどう変わるのかだけでなく、AIかどうか分からない場合や、そもそもAIの可能性が意識されていない場合に、人々がどう判断するのかを調べました。

研究チームは1300人以上の参加者を対象に2つの実験を行いました。

参加者は、研究用に用意された感謝メールや応募文、SNS投稿などの文面を読み、その送り手の印象を評価。

文面は生成AIで作成し、研究用に調整されたものでした。

重要なのは、参加者が置かれる条件です。参加者は次の4つのグループに分けられました。

  1. 文章の出どころについて何も知らされないグループ
  2. 人間が書いたと明示されるグループ
  3. AIが書いたと明示されるグループ
  4. 人間かAIか分からないとされるグループ

参加者はその後、「誠実さ」「思いやり」「信頼性」などの観点から送り手を評価しました。

結果は非常に明確でした。

AIが使われたと明かされた場合、送り手の評価は大きく下がりました。

一方で、何も知らされなかった場合、評価は人間が書いたとされた場合とほぼ同じだったのです。

つまり、日常の文章では「これは人が書いたものだ」と自然に受け取ってしまう傾向が示されたのです。

いったいなぜでしょうか。

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