道路の下から現れた高さ2メートル超の巨大像
発見があったのは、かつてリディア王国の首都だったサルディスです。
研究チームが5月下旬、ローマ時代の大規模な列柱道路を調査していたところ、道路の舗装に使われていた大理石の中から、人間の姿をした彫像が現れました。
像は大きく2つに割られ、表面を下にして道路へ敷き詰められていました。
つまり後世の人々にとって、この巨大な芸術作品は建築資材として再利用されていたのです。
しかし結果的には、顔や体の正面が地面側を向いていたことが、風化から像を守ることにもつながりました。
慎重に掘り出された彫像は高さ約2.1メートルを超える若い男性像で、保存状態は非常に良く、ほぼ完全な姿を残していました。
右手には果物のようなものを持っており、マルメロを神々に捧げようとしている姿だった可能性も指摘されています。
年代は紀元前470~450年ごろとみられています。
ところが、この像には奇妙な特徴があります。
直立した姿勢や長く整えた髪、衣服のスタイルは、制作年代より約100年前にあたる紀元前6世紀のギリシャ彫刻を思わせるのです。
一方で、手に浮き出た血管や顔の造形、首の動きなどには、紀元前5世紀前半の新しい写実表現が使われています。
つまりこの像には、「昔の姿」と「当時最新の技術」が同時に存在しているのです。






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