成長期の運動が大人の運動能力に影響をおよぼす?
動物が歩いたり走ったりするにはエネルギーが必要で、その消費を抑えられるなら、成長や餌探し、繁殖など別の活動に多くのエネルギーを回せます。
実際、人間を含む多くの動物は、なるべくエネルギー消費の少ない速度や動き方を選ぶことが知られています。
また、筋肉や骨が日常的な負荷に応じて変化することも分かっていますが、成長期の経験によって、成熟後の「歩くためのエネルギー効率」まで変わるのかは十分に調べられていませんでした。
そこで研究チームは、二足歩行の鳥であるホロホロチョウ12羽を、生後2週から16週まで調べました。
6羽は通常の状態で育て、残る6羽には右脚の先端付近に鉛製の重りを取り付けました。
重りは成長に合わせて調整され、14週間を通した平均では体重の約4%に相当する負荷が右脚に加わっていました。
脚の先に重りがあると、一歩ごとに余分な重量を振る必要があるため、歩行の負担は大きくなります。
なお、今回操作したのは単純な「運動量」ではなく、成長期の片脚に継続的な負荷を与えることです。
両グループは同じ環境で育てられ、週3回、同じ運動を行いました。
そして16週齢になると、研究者たちは鳥をトレッドミルで歩かせ、酸素消費量と二酸化炭素産生量から歩行に使われるエネルギーを測定しました。
その際、「重りなし」と「右脚に体重の約3.2%の重りをつけた状態」を比較しています。
すると普通に育った鳥では、重りをつけると歩行時のエネルギー消費が明らかに増えました。
一方、成長期から重りをつけていた鳥では、重りをつけても歩行時のエネルギー消費はほとんど変わりませんでした。
より詳細な結果は次項で見ていきます。






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