1トンを超える大型哺乳類の骨に残されていた「噛み跡」
中新世の南アメリカには、現在とはかなり異なる生態系が広がっていました。
広大な湖沼環境の周囲には巨大なカメやワニ形類が暮らし、アナコンダ、飛べない「恐鳥類」、サーベル状の牙を持つ哺乳類など、さまざまな捕食者が獲物を狙っていました。
一方で、この時代の南アメリカの化石群では、草食哺乳類に対して肉食哺乳類の割合が比較的少ないことが知られています。
そこで研究者たちは以前から、大型哺乳類を狩る役割のかなりの部分を、巨大なワニ形類などの非哺乳類捕食者が担っていたのではないかと考えていました。
大型哺乳類を捕食していたプルスサウルスの復元イメージ/ Credit: Wilson et al., 2026, Journal of Vertebrate Paleontology, CC BY 4.0今回チームが調べたのは、コロンビアのラ・ベンタから見つかった約1600万~1050万年前の大型有蹄類の化石です。
対象となったのは3種の大型哺乳類で、頭骨の一部、大腿骨、2つの下顎骨という計4標本が分析されました。
すると頭骨には大きな円形の穴、大腿骨には半円形の穿孔痕や小さな穴が見つかり、2つの下顎骨にも複数の深い噛み跡が残されていました。
しかも下顎骨の一部は、表面に傷がついただけではなく、硬い骨そのものが大きく変形していました。
何者かが非常に強い力で噛みついた痕跡だったのです。






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