(CNN) 1912年に沈没した豪華客船「タイタニック」の乗客が身に着けていたライフジャケットが、この週末のオークションに出品される。
オークションを主催する英ヘンリー・オールドリッジ・アンド・サンによると、落札予想価格は25万ポンド(約5400万円)~35万ポンド(約7500万円)。タイタニックの生存者のジャケットとしては唯一、初の出品になるという。
着用していたのは一等客室に乗船していた女性乗客ローラ・メイベル・フランカテッリだった。
1912年4月10日の出航当時、世界最大の客船だったタイタニックは「不沈」とされていた。しかし4日後の14日午後11時40分、北大西洋で氷山に衝突し、3時間足らずで沈没。乗船者は約2220人だったが、救命ボートが足りず、生存者はおよそ700人のみだった。

救命ボートで生還したタイタニック号の生存者たち。丸で囲まれているのがローラ・メイベル・フランカテッリ/Henry Aldridge and Son Ltd. via CNN Newsource
フランカテッリはファッションデザイナーの秘書としてタイタニックに乗船。デザイナー夫妻と共に救命ボート1号に乗り込み、3人とも助かった。
ライフジャケットはキャンバス地のポケット12個にコルクを詰め、肩当てとサイドストラップが付いている。フランカテッリのほか、この救命ボートで救助された乗船者の署名が入っている。

ライフジャケットにはフランカテッリのほか、救助された乗船者の署名が入っている/Henry Aldridge and Son Ltd.
このジャケットについてオークション主催者は16日、タイタニック関連の出品の中でも「最も象徴的な品目の一つ」と位置付け、「コレクターにとっては一世一代のチャンス。タイタニックの生存者によるオークションへの出品は、唯一これしかない」とCNNに説明した。
ジャケットは過去に博物館で展示されたこともあったが、現在の所有者は「別のコレクターにバトンを渡す時が来た」との思いから出品を決めたという。

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