ジャグリングの記録がある動物は、ほんのひと握り
鳴いているワタリガラスです(アメリカ・カリフォルニア州のポイントレイズ国立海浜公園)。カラスの仲間は、ジャグリングの正式な記録がある数少ない動物のひとつです。Credit: Frank Schulenburg / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)物をくり返し投げ上げ、リズムよく受け止めることを、研究者は「ジャグリング」と呼んでいます。
物で遊ぶ動物は多くいますが、同じ物を狙って何度も空中で扱うとなると、話は別です。
正式な記録があるのは、カワウソ、イルカ、カラスの仲間、テナガザル、マカクザルなど、ほんのひと握りの種だけです。
早い例のひとつが、1990年代に報告されたワタリガラスの若い鳥たちです。
彼らは小枝や石を宙に放っては落とし、また拾う遊びを、多くは1羽だけでくり返していました。
2000年代のはじめには、飼育されているコツメカワウソが、あおむけに寝転がって小石を前足のあいだで放る姿も見られています。
コツメカワウソです。南アジアと東南アジアにすむ、世界でいちばん小さなカワウソで、水の中と陸の両方でくらします。Credit: Theo Kruse Burgers’ Zoo / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)サルの仲間で初めて「ジャグリング」という言葉が使われたのは、海南島の野生のテナガザルです。
おとなのオスたちが、木の上を移動しながら棒を投げては受け止めていたのです。
寺院の境内にすむカニクイザルでも、石を放っては拾う行動が知られています。
では、器用さで知られるオマキザルはどうだったのでしょうか?
別のオマキザルの仲間であるノドジロオマキザルで、オスが実を食べずに、ジャグリングするように扱ったという報告が1件あるだけでした。
中央アメリカのノドジロオマキザルです(コスタリカ・カルタゴ州のトゥリアルバ)。今回の子ザルとは別の種で、ジャグリングのような扱いの報告が1件あるのは、このノドジロオマキザルの仲間です。Credit: Norman Salazar Arguedas / iNaturalist(CC BY-SA 4.0)ただし1度きりの観察で、くわしい様子はわかっていません。
その実には刺さる毛があって扱いにくく、そのことも1度しか見られなかった理由のひとつと考えられています。
研究チームによると、1つの物をリズムよく投げては受け止める姿は、今回の子ザルと同じ属のオマキザルでは、まだ報告がありませんでした。







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