観光客が変えた「サルの食生活」
研究の対象となったのは、ジブラルタルに生息するバーバリーマカク(Macaca sylvanus)です。
この地域には約230頭のサルが暮らしており、観光地としても有名なため、人間との接触が非常に多いことで知られています。
本来、彼らは果物や植物、種子などを食べる動物です。
しかし現実には、観光客から食べ物をもらったり、時には奪い取ったりすることで、アイスクリームやチョコレート、ポテトチップスといった「人間のジャンクフード」を日常的に口にしています。
チームは2022年夏から2024年春にかけて、98日間にわたってサルたちの行動を観察しました。
その結果、44頭のサルが合計46回にわたり土を食べる様子が記録されています。
ここで重要なのは、この行動がランダムに起きているわけではないという点です。
観光客が多く集まる岩山の頂上付近に住むサルほど、
・ジャンクフードの摂取量が多く
・土を食べる頻度も高い
という傾向がはっきりと見られました。
実際に土を食べる映像がこちら。
さらに、観光客が増える夏のシーズンには土食いが増え、冬の閑散期には減少します。
つまり、土を食べる行動は「人間から得る食べ物の量」と強く連動していることが明らかになったのです。









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