クリミアに非常事態宣言、ウクライナの圧力強化で 停電に燃料販売停止、サマーキャンプ中止も

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(CNN)  ウクライナによるクリミア半島への再三の激しい攻撃で停電や燃料不足が広がる中、ロシアが設置した当局は26日、クリミアに非常事態宣言を出した。

クリミア半島はロシアの実効支配下にある。最大都市セバストポリでは、何日も停電が続いている。

ロシアが任命したセバストポリのラズボジャエフ市長は26日、ウクライナのドローン(無人機)の動きを受けて空襲警報が鳴り、送電網の修理作業が中断したことから、電力供給の制限は今後も続く見通しだと明らかにした。

ウクライナ軍ドローン部隊のブロブディ司令官 によると、ウクライナは24日未明、セバストポリの主要変電所を7回攻撃した。

ロシアがクリミア半島を併合したのは2014年。親ロ派のヤヌコビッチ元ウクライナ大統領がマイダン抗議運動で失脚したことを受けて併合に動き、国際社会から広く非難された。港湾都市のセバストポリは歴史的にロシア黒海艦隊の本拠地となっていた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19年の当選時からクリミア奪還に意欲を示していたが、ロシアによる2022年の全面侵攻開始以来、その主張はさらに強まっている。

ウクライナはここ数週間、ロシアに対する圧力を強める幅広い試みの一環で、クリミアでの軍事活動を強化してきた。この作戦により、クリミア半島では日常生活が一変。ドローン攻撃が頻発し、一般住民へのガソリン販売が禁止されたり、子ども向けのサマーキャンプが中止されたりする事態となった。

クリミア半島ケルチの石油貯蔵施設がドローン攻撃を受けた後、石油タンクから炎と煙が上がる様子を捉えた衛星画像=6月21日/Vantor/Reuters
クリミア半島ケルチの石油貯蔵施設がドローン攻撃を受けた後、石油タンクから炎と煙が上がる様子を捉えた衛星画像=6月21日/Vantor/Reuters

セバストポリの住民はCNNに対し、市内ではこのところ空襲警報の頻度が増し、1日に数回鳴るようになっていると証言した。

ドローンはセバストポリの市内や周辺を飛行しており、以前のように黒海上空ではなく、市上空で迎撃が行われることも多いという。街は「以前より危険になった」と、住民の女性は話す。

ロシアが設置したクリミア地方政府は21日、燃料の供給先は政府機関にのみに限られ、一般市民や企業には供給しないとの方針を明らかにした。

身の安全を理由に匿名を希望したセバストポリの住民はCNNに対し、ガソリンスタンドに燃料はないが、公共交通機関はまだ動いていると証言した。この女性はまだ入手可能だった時期にガソリンを購入したが、値段は前より大幅に高かったという。

クリミアとロシア南部を結ぶ橋には24日以来、長蛇の列ができている。何百台もの車両が列をなして手作業での検査を待っている状況だ。

観光客の間では「慎重」ムード

クリミアは旧ソ連時代以前から、ロシア人とウクライナ人に人気の休暇先だった。保養地ヤルタでは第2次世界大戦中、英首相チャーチル、米大統領ルーズベルト、ソ連の指導者スターリンによる歴史的な会談が開催された。大戦中には、スターリンの命令でクリミア・タタール人の強制移住が行われるというソ連支配の暗い一章も刻まれた。

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