(CNN) 米国のトランプ大統領は26日、複数の民主社会主義者の候補が選挙で成功を収めたことを受け、これまで以上に強く民主党を攻撃した。民主党は「神を持たない共産主義者たち」に乗っ取られつつあると主張し、これらの共産主義者は国家の存続を脅かす存在だと断じた。
この過激な発言は11月の中間選挙を前に民主党を政治的過激派として描こうとするトランプ氏の最新の試みを示すものだが、実際には民主党内で最もリベラルな候補者でさえ「共産主義者」との描写からは大きくかけ離れている。
「彼らは筋金入りの、神を持たない共産主義者だ」と、トランプ氏は26日、自身のSNSトゥルースソーシャルに投稿。その後、社会的保守派の集会での演説でも同じ主張を繰り返した。「現状は我が国にとって、250年前の建国以来最大の脅威だ!」
民主党を共産主義者と位置づけようとするトランプ氏の攻勢強化は、今週行われたニューヨーク州の民主党予備選を受けたものだ。この予備選では、民主党の地盤が非常に強い三つの選挙区の有権者が、民主社会主義者と自称する候補者を連邦議会選挙の候補として選出した。
予備選での勝利に先駆け、ニューヨーク市長選ではやはり民主社会主義者のゾーラン・マムダニ氏が当選を果たしている。
民主党内で勢力を伸ばしている民主社会主義者たちは、すでに米国で確立された資本主義体制の枠内での大幅な政策変更を提唱している。その中心となるのは社会保障制度の大幅な拡充だ。具体的にはすべての国民の医療を保障するために公的資金をより多く投入し、これまでより格段に手厚い住宅支援を実現するとともに、人々の生活の質を向上させるために政府がより大きな役割を果たすことを求めている。
そうした恩恵の引き換えとなる主な負担は税の引き上げ、とりわけ富裕層を対象とした増税だ。民主社会主義者たちはより均衡が取れ、平等な社会を実現するためにはそれが必要だと主張している。
この考え方は共和党だけでなく、民主党内の一部勢力からも反発を招いている。彼らはそうした変化に異議を唱えているか、段階的に変化を進めるほうが賢明だとの立場を取る。
とはいえ、そのような積極的な政策綱領でさえ、一般的に共産主義と定義されるものとは大きく異なる。共産主義が構想する社会では政府も階級も存在せず、個人がどれほど懸命に、あるいは優れた成果を上げて働いたかにかかわらず資源が均等に分配される。そのようなイデオロギーを実現するにはまず資本主義を事実上解体する必要があるが、それを望ましい、あるいは実現可能だと考える政治家は民主党の主流派にはいない。
民主社会主義と共産主義のこうした明確な違いも、トランプ氏を思いとどまらせることはないだろう。同氏の所属する共和党は、連邦議会の完全支配を維持するうえで厳しい戦いに直面している。26日のイベントで演説した同氏は、民主党の「共産主義的」政策は社会の崩壊、さらには暴力さえ引き起こす可能性があると警告した。
トランプ氏はまた、共産主義との闘いを宗教的な文脈で語り、ナイジェリアでのキリスト教徒に対する暴力に言及するとともに、国内でも深刻な結果が生じると警鐘を鳴らした。
「国内の教会が閉鎖されるだろう。共産主義化すれば、彼らは実際にそれを試みる。あなた方の仲間は殺されるだろう。それが彼らの本質だから。彼らは宗教を終わらせようとしている」(トランプ氏)
一方でこのわずか数日前、トランプ氏は実際に共産主義国家を率いる中国の習近平(シーチンピン)国家主席を「非常に頭の切れる人物」と評価している。先週公開されたアクシオスのインタビューで習氏について「一国を率いるような立場にまで上り詰めるには、たとえ小国であっても何か特別な能力が必要になる」との見解を示した。

2 時間前
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