(CNN) SNSの利用は友情を深めるどころか、むしろ孤独感を増す可能性があることが、米公衆衛生局の公式学術誌「パブリックヘルス・リポーツ」に6日に掲載された研究で明らかになった。
30~70歳の米国人1500人以上を対象にした調査によると、SNSでつながっている人のうち、実際に会ったことのない人の割合が高いほど、孤独感を抱いている人が多いことが分かった。また、SNSで親しい友人と多くつながっていても、孤独感が軽減されるわけではないと、論文の筆頭著者で米オレゴン州立大学の公衆衛生学教授、ブライアン・プリマック博士は述べている。
これまでの研究の多くは、SNSが子どもに与える影響に焦点を当ててきた。プリマック氏によると、今回の研究は、大人がオンライン上の交流からどのような影響を受けるかについて知見を示している。だが、この研究の限界の一つとして、もともと孤独感の強い人がオンラインでより多くの見知らぬ人とつながったのか、それとも見知らぬ人とつながることが孤独感を引き起こしたのかは明確ではない。プリマック氏は両方が関係しているとみている。
オフラインで直接会う友人がいることは孤独感を和らげると、多くの研究が示しているとプリマック氏は指摘する。だが、友人とオンラインでつながることは「同じとは言えない」という。
プリマック氏は、対面ではなくオンラインで友人とつながることを、リンゴの代わりにリンゴ味のシリアルを食べることに例えた。「リンゴ味のシリアルはお腹を満たし、カロリーもあり、おいしくもある。だが、我々が進化の過程で必要不可欠となった本質的な要素は提供してくれない」
2023年の米公衆衛生局長官の報告書によると、米国の成人の約半数が孤独を感じており、この問題は「流行病」とまで呼ばれている。社会的に孤立していることは、1日最大15本の喫煙に相当するほど健康に悪影響を及ぼすという。
オフラインで友人を作ろう
孤独を防ぐには、オフラインでの友情が不可欠だ。
米ニュージャージー州のプリンストン・サイコセラピー・センターの臨床心理士、メリッサ・グリーンバーグ氏(今回の研究には不参加)は、友人が少ないことはよくあることだと指摘。状況を変えるには、読書会、美術館や映画館の会員限定イベント、フィットネスクラス、アート教室に参加することなどを勧めている。
「人は共通の趣味を持つ相手と友人になりやすいので、自分が興味のあることを始めるのが有効だ」と同氏は話す。
また、外出先ではデバイスをしまうことも大切だ。スマートフォンを操作していれば、周囲の人とつながるのははるかに難しくなる。
こんな質問をしてみよう
友情につながるような会話を始めるには、一言では答えられない質問をすると良いとグリーンバーグ氏は言う。「週末はどうでしたか?」と聞く代わりに、「週末は何をしましたか?」と聞いてみる。近所でお気に入りのバーやカフェはどこかを尋ねるのも良い。
褒め言葉も効果があるという。
もちろん、誰かに質問されたら、「自分の経験から具体的な例を挙げる」ことが大切だとグリーンバーグ氏は述べる。週末は楽しかったとだけ言うのではなく、何をしたのかを説明する。相手は、こちらが思っている以上に、友人関係を築くことに前向きかもしれない。
グリーンバーグ氏は「ほとんどの人は、他人が自分に興味を持ってくれることを好む」と指摘している。

2 時間前
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