道端でよく見かける植物の中には、誤って口に入れると大変なことになりうる有毒植物も潜んでいます。「ヨウシュヤマゴボウ」もその一つです。
厚生労働省の公式サイトによると、北アメリカ原産のヨウシュヤマゴボウは、帰化植物として国内に広く分布。雑草化しており、市街地などの身近な場所で自生しているのをよく見かけます。
茎は成長すると高さが1〜2mになることもあります。花序は長い柄があるため垂れ下がっており、秋になると1cmほどの濃い紫色の果実をつけます。
この時期、各地でブルーベリーのような美しい実をつけ始めており、SNSには「家の前にヨウシュヤマゴボウが茂ってる」「小学校の通学路にたくさん生えていて、子どもが実を取ってる場面をよく見る」といった投稿も見られます。
誤食や皮膚への刺激に注意
おいしそうな見た目のヨウシュヤマゴボウですが、果実と根にサポニン系の有毒成分を含んでおり、食べると腹痛・嘔吐・下痢を起こす恐れがあります。最悪の場合、延髄に作用し、けいれんを起こして死亡することもあるとされています。
2023年には香川県で、60代の女性が自宅近くで採ったヨウシュヤマゴボウの実を喫食。嘔吐や下痢などの症状が出て、医療機関に救急搬送され入院した例が起きています。
また、根はゴボウに似た形をしており、特に花が咲く前の若い株は、食用の「モリアザミ(ヤマゴボウ)」と根の形状が似ているため、誤食に注意が必要です。
実際、ヨウシュヤマゴボウの根を「味噌漬け」に加工し、後日それを7名で食べたところ、約2時間後に嘔吐症状が出た例も過去に起きています。
さらに、汁などに触れた際に、皮膚に刺激を感じることがあります。触れないよう注意しましょう。

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