追い抜いたはずのノロい車に追いつかれる「ヴォーヒーズの法則」を提唱

3 週間前 7

信号が生み出す「追いつき現象」の正体

この研究の特徴は、複雑な交通全体ではなく、「2台の車」と「1つの信号」に問題を絞った点にあります。

通常、速い車と遅い車が同じ道を進めば、時間とともに距離は広がるはずです。

しかし現実の道路では、信号という“外部要因”が介在します。

ボランド氏は、信号のタイミングを「ランダムに遭遇するもの」として扱いました。

つまり、追い越したドライバーが信号に到達する瞬間が、赤・青のどのタイミングに当たるかは予測できないと仮定したのです。

このとき、2台の車の間隔には4つの変化が起こり得ます。

距離が広がる、変わらない、縮まる、そして完全に失われる(追いつかれる)です。

これらの確率をすべて考慮すると、興味深い結果が導かれました。

平均的には、信号前後で車間距離の増減はちょうど打ち消し合い、結果として「差は変わらない」のです。

つまり物理的には、「追い越したのに追いつかれる」という現象は特別なものではなく、単なる確率的な揺らぎの一部にすぎません。

要するに、確実に起こるものではありませんし、絶対に起こらないものでもありませんでした。

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