米ICE執行官に「電気ショック手袋」支給へ、移民取り締まりの現場で使用

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(CNN) 米移民税関捜査局(ICE)は近く、移民の取り締まりに際して電気ショックを与えられる手袋を現場の執行官に支給する可能性がある。メーカーはこの手袋について、相手との対立がエスカレートするのを防ぐ狙いがあると説明している。

支給を予定している装備は「CTG 5 G.L.O.V.E(低出力電圧発生装置)」と呼ばれる手袋で、ICEは推定1000万~2000万ドル(約16億~32億円)を投じる計画。

米国土安全保障省が公開している契約案件情報によると、電気ショック手袋は2027年3月31日までに納入される予定。調達予定の本数や単価、現場の執行官が使用を開始する時期については現時点で分かっていない。

同省はこの手袋を「注意をそらして事態のエスカレートを防ぐ導電性装置」と形容し、国土安全保障捜査局や執行・排除業務局の執行官および職員に支給されるとしている。

CNNは同省と製造元のコンプライアント・テクノロジーズにコメントを求めたが、いずれも返答はなかった。

コンプライアント・テクノロジーズはCTG 5 G.L.O.V.Eを、電気モードに切り替え可能な「装着型エスカレート緩和装置」として売り込んでいる。 CTG4およびCTG5モデルのユーザーマニュアルによれば、最大380ボルトの電圧を発生させて、相手が筋肉を連動させる動きを阻害したり、注意をそらしたりすることが可能とされる。

マニュアルでは、相手に対して1度に使用する手袋は2つまでとし、多くの場合、使用時間は15秒までとするよう促している。その上で、「執行官や一般人が危険にさらされている場合」は、「制圧と服従」に至るまで必要に応じて手袋を使用するか、それ以上の武力を行使することを推奨している。

手袋は皮膚に直接触れる必要があり、衣類や毛髪を通すと効果がないとも記載されている。

「3秒以内に服従」

こうした装備は法執行の現場や刑務所などで以前から使用されていた。

オクラホマ州でコンプライアント・テクノロジーズの電気ショック手袋を販売している業者は2024年、CNN提携局KOKHの取材に対し、「相手を負傷させることはない」「大抵は3秒以内に相手を従わせることができる」と説明した。

一方で、22年にはサウスカロライナ州の刑務所で、看守2人が「装着型のG.L.O.V.Eスタン装置」を使って受刑者に暴行し、電気ショックを与えた罪で訴追されたと報じられている。

ICE執行官への電気ショック手袋支給について、移民支援団体「全米移民法センター」のキカ・マトス代表はCNNの取材に対し、「あまりに不快で野蛮」と強く非難した。

米自由人権協会(ACLU)などの人権団体も、この計画に対して懸念を強めている。

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