科学は「正しければ広がる」わけではなかった――1200本の人気動画で見えたSNS別の勝ち筋

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なぜ同じ科学でもSNSで反応が変わるのか?

なぜ同じ科学でもSNSで反応が変わるのか?なぜ同じ科学でもSNSで反応が変わるのか? / Credit:Canva

昔、科学は少し遠い場所にありました。

研究室で生まれた発見は、難しい論文や専門誌を通って、ようやく一般の人のところへ届いていました。

ところが今は違います。

生物学者でも物理学者でも、スマホで短い動画を撮れば、その日のうちに何万人、何十万人へ届く時代です。

ここだけ見ると、科学はずいぶん身近になったように見えます。

けれど、話はそう単純ではありません。

情報が多すぎる今のネットでは、正確でまじめな内容が、そのまま勝つとは限らないからです。

むしろ、内容はしっかりしているのに埋もれてしまう発信もたくさんあります。

一方で、なぜかごく一部の科学発信は、爆発的に広がっていくこともあります。

たとえばSNSで流れてきた動画が、次々とシェアされたり、「いいね」を集めたり、コメントで盛り上がったりして、あっという間に何十万人に届いてしまうのです。

研究者たちが気になったのはまさにその現象でした。

なぜ、同じように科学の話をしていても、ある投稿は次々に広がり、別の投稿はまったく広がらないのか。

そこには、単に内容の良さや正しさだけではない、別の秘密があるのではないかと考えたのです。

そこで今回研究者たちは、科学系インフルエンサーの人気投稿をSNS別・分野別に比較しました。

投稿がどれだけ注目されるかは、違いは内容の良し悪しだけではなく、出す場所そのものの性格に左右されている可能性があったからです。

本当に、SNSごとに科学の勝ち筋などというものがあるのでしょうか。

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