(CNN) 焼けるような暑さと長く乾燥した夏にあえぐイタリアで、川の水位低下により2000年前の橋の遺構が姿を現した。「ネロの橋」と呼ばれるこの橋はかつて、首都ローマ中心部を流れるテベレ川に架かっていた。
ローマ市民保護当局の調整官によると、アペニン山脈北部の支流から注ぐテベレ川の流量は、毎秒80立方メートルを下回っている。毎秒80立方メートルというのは、この時期の全国平均の半分に当たる。
調整官はAP通信の取材に、「我々は深刻な水危機に直面している。危機の原因としては、冬にかなりの降雨があった後、乾燥した期間が長引いた事実も挙げられる」 と語った。
ネロの橋が建設されたのは西暦39年ごろ。皇帝カリグラによって勝利の記念碑として建設されたと考えられていた。しかし史料によれば、カリグラの甥(おい)のネロは54年~68年の統治中、古代建築物の多くに自らの名を冠したとされ、現在は「ネロの橋」と呼ばれている。

橋は建設者は皇帝カリグラと考えられていた。名称は甥のネロにちなんで付けられた/Andreas Solaro/AFP/Getty Images
この橋はもともと、「マルスの野」と「ネロの競技場」を結んでいた。マルスの野には今日、スペイン階段やポポロ広場、コンドッティ通り周辺の高級ショッピング街が位置する。ネロの競技場は聖ペテロが殉教した場所で、現在はサンピエトロ大聖堂やバチカン市国がある。
バチカンに近いサンタンジェロ城へと続く「天使の橋」からは、橋の遺構がはっきりと見える。
例年なら橋は完全に水中に沈んでいるが、今年は古代の構造物が丸ごと露出している。考古学者とっては、またとない研究の機会だ。
テベレ川の水位低回により、上流では電動自転車や冷蔵庫、自動車なども見つかっている。橋の遺構が前回確認されたのは、2022年に起きた同様の干ばつの際だった。

10 時間前
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