(CNN) 6月下旬に欧州を襲い、これまでの記録を塗り替えた今回の猛暑は、数十年前であれば「ほぼ起こり得なかった」とする新たな分析結果が発表された。人間が引き起こした気候危機が「明白な原因である」と指摘している。
異常気象をもたらす気候変動の影響を分析する科学者ネットワークの「ワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)」が先月26日に発表した研究によると、現在も続く熱波は、欧州で「観測史上最も深刻」なものだという。
欧州の大部分は、大陸上空に居座る頑固なヒートドームに覆われ、熱気が閉じ込められ、極端かつ危険な高温多湿をもたらしている。ヒートドーム自体は珍しい現象ではないものの、今回のドーム内の気温は異例である。
記録はドミノ倒しのように塗り替えられている。フランスでは先月24日に観測史上最も暑い日を記録し、前日に記録されたばかりの最高気温を更新した。英国では24日に6月の最高気温を記録したが、25日に記録がさらに塗り替えられた。スペインは22日と23日に、6月として史上最も暑い2日間を記録した。スイスでも25日に6月の最高気温を記録した。ドイツの暫定データによると、同国では26日に過去最高気温を記録した。同様の例はさらに続く。

暑さの中、地下鉄のホームで列車を待つ通勤客=6月24日、フランス・パリ/Annice Lyn/Getty Images
WWAの科学者らは、これらの極端な暑さに気候変動がどの程度影響したかを算出するため、実際のデータと予測データを用い、欧州の広範囲を対象に、今回の熱波の中で最も暑かった3日間の昼と夜を分析した。その上で、地球が現在よりも涼しかった過去に大規模な熱波に見舞われた1976年と2003年に、同様の異常気象がどの程度の確率で発生していたかを比較した。
その結果、この3日間の日中の最高気温と夜間の気温は、欧州の過去の最高気温記録の一部が作られた50年前の76年当時には「ほぼ起こり得なかった」ことが判明した。
科学者らによると、世界の気温は過去50年間で約1.1度上昇しており、これにより猛暑が発生する確率が劇的に高まったという。
査読は受けていないものの、査読済みの手法を用いた今回の研究によると、76年6月に同様の熱波が発生していた場合、その気温は今より3.5度低かったとしている。
科学者らは夜間の気温にも注目した。夜間の気温も記録を更新しており、フランスでは24日から25日にかけて観測史上最も暑い夜となった。夜間の暑さは、体が回復する時間がないため、特に危険である。
報告書によると、欧州のうだるような夜間の暑さは、7万人以上の死者を出した大規模な熱波が欧州を襲った03年当時と比べて、現在では約100倍発生しやすいという。

13 時間前
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