(CNN) (記事内の映像には人によって不快になる内容が含まれていますのでご注意ください)米ロサンゼルス国際空港に隣接する機内食ケータリング施設の従業員が、食品準備の作業中にウジ、ゴキブリなどの害虫やカビなど有害物質への対応を強いられたとして、州当局に苦情を申し立てた。
苦情を申し立てたのは、全米で19施設を展開する機内食大手フライング・フード・グループの従業員。同社は75社以上の航空会社に年間1億2000万食を供給している。しかしイングルウッド支部ついてはこれまでにも従業員の苦情が絶えなかった。
申し立てによると、2026年6月下旬、従業員が同施設内で長期間未開封のまま放置されていた機内食用の食器カートを開けるよう指示され、中を確認したところ、腐敗した食品を発見した。食品はカビが生えてウジやハエがわいている様子だった。
従業員は食器の廃棄を提案したが、上司からは次のフライトで再利用するため洗浄するよう指示されたと主張。不衛生なカビや害虫から身を守るためのマスクや防護具なども支給されなかったと訴えている。
現場は隣接のロサンゼルス国際空港を使用する航空会社向けに何千食もの機内食を準備する施設。訴えによると、従業員らは施設内の食品調理場や航空会社の機内食カート付近などでもゴキブリと思われる害虫を見かけたと報告している。
フライング・フード・グループはCNNの取材に対し、「当社の施設の状況に関する訴えがあったことは認識している」とした上で、「訴えについては徹底検証を行い、関係機関に協力している」とした。
火災中に閉じ込められた従業員も
別の訴えによれば、トイレや手洗い場所は石けんやペーパータオルが切れていることも多く、従業員は食品加工場へ戻る前に別の場所を探すことを強いられているという。

申し立てによると皿にはカビが生え、ウジやハエがわいていた/UNITE HERE Local 11
従業員に代わって苦情を申し立てた労働組合の広報は「従業員は極めて大きな不満を募らせている」と述べ、「ロサンゼルス国際空港で営業できる特別免許をロサンゼルス市から交付され、世界の航空大手各社に機内食を提供している施設でこうした状況が発生していたことは衝撃だった」とCNNに語った。
同労組は写真や動画、従業員の証言をカリフォルニア州労働安全衛生局に提出し、州の検査官による調査を求めている。
申し立てではさらに、食器の消毒を行う同施設内の洗浄室は危険なほど温度が高いと訴えている。また、同施設が過去に何度も安全違反を指摘されていたことも明らかにした。
直近では今年5月、カリフォルニア州労働安全衛生局が同社に対して6件の違反を指摘した。これは、同年1月に火災が発生した際に、外側から施錠された冷蔵室内に従業員2名が閉じ込められているのが見つかったという報告を受けた措置だった。
「フライング・フード・グループの従業員が労働者虐待について空港委員会に訴えた回数は50回を下らない。それでも空港指導部は実質的な措置を講じなかった」と労組側は訴えている。

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