”最後の一滴”まで使いたいならどれくらい待つべき?物理学者が研究

1 ヶ月前 9

調味料ボトルが残り少ないなら、「どれくらいの時間」逆さにすべき?

この研究の出発点は、研究者たち自身の台所での疑問でした。

ある研究者の祖母が瓶や容器から最後の一滴まで出そうとしていた姿を思い出し、別の研究者は洗ったあとの中華鍋の切り方法を気にしていました。

そこで彼らが注目したのは、表面に広がる薄い液体の膜です。

容器を傾けても液体が一気に全部落ちるわけではなく、内側の壁面には薄く広がった液体が残ります。

この薄膜が重力でゆっくり流れていくため、「最後の一滴」がなかなか落ちてこないのです。

研究では、このような液体の動きを流体の基本法則を使って計算し、薄い液体の膜が流れ落ちるまでにどれくらい時間がかかるのかを見積もりました。

また実験では、45度に傾けた板の上に液体を流し、表面に薄膜として残った液体のうち90%が流れ落ちるまでの時間を測定しました。

流れ落ちた液体の重さを量ることで、どこまで排出できたかを確かめています。

その結果はかなり分かりやすく、粘り気の小さい水では数秒、牛乳では約30秒で90%が落ちました。

一方、オリーブオイルでは90%の回収に9分以上かかり、冷たいメープルシロップでは数時間かかる場合もあると見積もられました。

現実にはボトルから「最後の一滴」が出るのをいつまでも待つ人はいないでしょう。

それでもある程度しっかりと使い切りたいなら、かなりの時間、辛抱強く待つ必要があるのです。

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