
フィッシャー上院議員、中国に対抗するため核戦力三本柱の見直しとゴールデンドーム建設を推進
By Vaughn Cockayne – The Washington Times – Monday, June 29, 2026
中国の急速な核戦力増強を受け、冷戦時代にソ連への抑止を前提として構築された米国の核戦略は抜本的な見直しが必要だ――。こうした認識が米国防関係者の間で強まっている。
共和党のデブ・フィッシャー上院議員は先週、ワシントンで開かれた安全保障フォーラム「インドパック2026 海軍優勢-造船、自律、C2」で、「中国は新たなミサイルサイロを建設し、核弾頭を増やすとともに、あらゆる核運搬手段を急速に整備している。われわれがこれまで想定してきた戦略環境ではもはやない」と述べ、中国の核戦力拡大への対応を急ぐ必要性を訴えた。
米国の核抑止力は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、戦略爆撃機による「核の三本柱(トライアド)」を軸としている。これは冷戦時代、ソ連との核対決を想定して整備されたものだ。
しかし近年、中国が核戦力を急速に拡充している。米国防総省の2024年版「中国軍事力報告書」によると、中国は600発以上の運用可能な核弾頭を保有し、2030年までに1000発を超える見通しだ。2020年時点の約200発から大幅に増加している。
フィッシャー氏は「現在の戦力構成は、全く異なる地政学的環境の下で決められたもので、もはや十分ではない。過去の前提ではなく、将来の脅威に対応できる規模へ戦力を整備しなければならない」と強調した。
その上で、「100機の戦略爆撃機では足りない。現在の任務を果たすには少なくとも200機が必要だ」と述べ、戦略爆撃機部隊の大幅な増強を求めた。
一方、核戦力の近代化には課題も多い。熟練労働者の不足や建造費の高騰により、コロンビア級戦略原子力潜水艦やバージニア級攻撃型原子力潜水艦の建造に重大な遅れが生じている。
フィッシャー氏は「溶接工や機械工、配管工、エンジニア、技術者をさらに育成する必要がある。人材育成も兵器開発と同じレベルの戦略的緊急性を持って取り組まなければならない」と主張。「(超党派の議員による)戦略態勢委員会は、米国の核関連産業基盤が国家安全保障上の弱点になっているとの見方を示している」と指摘した。

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