楽曲の無断使用を連発するトランプ政権、テイラー・スウィフトが選んだ「静かな」対応

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(CNN) オリビア・ロドリゴ、ケイティ・ペリー、ノア・カーン、サブリナ・カーペンターといったアーティストはいずれも、ドナルド・トランプ米大統領に無断で楽曲を使われたことに対して抗議の声を上げた。一方で、誰もが目立った行動に出るとは限らない。

直近では、ホワイトハウスやトランプ陣営がTikTokのアカウントに掲載した投稿から、いつの間にかテイラー・スウィフトの楽曲が消えていた。自身のブランド保護に力を入れているスウィフトだが、この問題について公に非難したり、発言したりはしていなかった。

こうした投稿でトランプ大統領夫妻が花火を眺める場面に使われたBGMは、スウィフトの楽曲「August」からカントリー調の楽曲に差し替えられて、「アイ・ラブ・トランプ、アイ・ラブ・トランプ、アメリカを再び偉大な国に」という歌詞が流れるようになった。トランプ氏の画像にスウィフトの楽曲「Father Figure」の歌詞を重ねた投稿などでは単純に、「この音声は利用できません」と表示されている。

法的措置を講じられる可能性があったのか、あるいはスウィフト側がホワイトハウスに対して不快感を伝えたのかは分かっていない。CNNはスウィフト側に取材しようとしたが返答はなかった。

スウィフトは、自身が政治活動に肩入れすればファンの反発を招きかねないことを認識し、慎重に計算して行動することも多い。

一方で、もっと声高なアプローチを選ぶアーティストもいる。

軍事攻撃の映像が流れるTikTokの8秒動画に合わせてケイティ・ペリーの楽曲「Firework」の「boom, boom, boom」という一節が使われた際、ペリーは「心底ゾッとする」と述べ、「自分がこの楽曲に込めた思いが何もかも侵害された」と訴えた。この楽曲は、問題の投稿から削除された。

ノア・カーンは、大統領がミシガン州にあるゼネラル・モーターズ(GM)の施設を訪れた際の画像に自身のヒット曲「American Cars」が使われたことに反発した。

「あなたやこの政権を支持するために私の音楽が使われることは絶対に認めない」。カーンはインスタグラムのコメント欄にそう書き込み、この楽曲も問題の投稿から削除された。

サブリナ・カーペンターのヒット曲「Juno」は、執行官が移民と思われる人たちを拘束する場面を描いたホワイトハウスの動画に使用された。カーペンターは「邪悪で吐き気がする」と反応し、この動画はXから削除された。

国土安全保障省の同じような投稿については、オリビア・ロドリゴの楽曲「All-American Bitch」を使った動画がインスタグラムで無効になったものの、Xには掲載され続けている。ロドリゴは「人種差別的で憎悪に満ちたプロパガンダの宣伝に私の楽曲を使用するな」と応じたが、この返信はその後、削除された。

トランプ陣営がSNSや集会で楽曲を無断使用して批判されたのは今回が初めてではない。過去にはビヨンセ、ブルース・スプリングスティーン、ABBAなどの楽曲も使われていた。政治集会のような公共の場や、公人などのSNSアカウントで音楽を流す場合、通常は使用許諾が求められる。

ただ、大統領陣営がこうした際どい行為をSNS戦略の一環として利用している可能性もある。ある投稿ではスウィフトをタグ付けして「きっと@Taylor Swiftも、我々が彼女の楽曲を使ったことに超熱狂するだろう!」と書き込み、「#taylorswift #maga #august」のハッシュタグを添えていた。

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