愛犬をなでた飼い主ほど「次のストレス」に体が落ち着いて反応すると判明

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犬との触れ合いは「どこ」が効いているのか

女性の手が、自然の中で犬をなでています。 ふだん飼い主が犬に触れる時は、なでながら見つめたり話しかけたりもしてしまうものです。女性の手が、自然の中で犬をなでています。 ふだん飼い主が犬に触れる時は、なでながら見つめたり話しかけたりもしてしまうものです。Credit: 作者不明 / Rawpixel(CC0)

身近な人とのつながりが、つらい出来事への反応を和らげる働きは「ストレス緩衝(かんしょう)」と呼ばれます。

人どうしでは、その大きな担い手が、愛情をこめた触れ合いだと考えられています。

よく引かれるのが、スピーチの前にパートナーから首と肩を短くもんでもらった女性たちの実験です。

彼女たちは、一人で準備した女性より心拍もストレスホルモンも上がり方が小さく、言葉で励まされただけではそうなりませんでした。

では犬はどうかというと、「なでる」ことの効き目だけを取り出すのは簡単ではありませんでした。

飼い主はふつう、なでる、見つめる、話しかけるを、全部いっぺんにしてしまうからです。

これまでの研究の結果も、そろっていません。

2019年の研究では、大学生に10分間、猫や犬をなでてもらいました。

すると、ほかの人がなでる様子を眺めていた学生より、だ液のストレスホルモンが下がったのです。

あくびをしている犬が、人の手でなでられています。あくびをしている犬が、人の手でなでられています。Credit: nomao saeki saekinomao / Wikimedia Commons(CC0)

一方、2021年の研究では、評価を受けて緊張している10代の若者に、初対面のセラピー犬を触ってもらいました。

けれども、触らずに話しかけた場合と比べて、不安も体の高ぶりも下がりませんでした。

犬との触れ合いは、試練の最中よりも前に効くのでは、という見方もあります。

2017年の実験では、大学生が計算テストの前にセラピー犬と触れ合いました。

すると、早いテンポで解くテストの最中も、汗の出る反応が抑えられていたのです。

これを受けて、インスブルック大学のカウフマン氏とシルマー氏らは新しい実験を組みました。

自分の愛犬に触れることだけを、ほかの触れ合いから切り分ける実験です。

研究者たちは、触れ合いの何が人のためになるのか、その「どうやって」を知りたかったと語ります。

調べたのは、ストレス直後の回復の早さと、続けてやって来る次のストレスへの強さの2つでした。

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