高級品で「武装」する人の心の奥とは?
Credit:CanvaSNSで高級時計を見せる人、タワマンの夜景を映す人、さりげなく車のエンブレムが写り込んだ写真を投稿する人。
そうした「見せびらかし」を目にしたとき、「お金持ちなんだな」で終わる人もいれば、モヤっとした反感をおぼえる人もいるでしょう。
けれど今回の研究が示しているのは、あの誇示の裏側に「自分は十分に愛されていないかもしれない」という不安が隠れている可能性です。
高級品という「鎧」で身を固めているように見える人ほど、その内側は意外なほど傷つきやすいのかもしれません。
ここで鍵になるのが、心理学でいう「愛着不安」と呼ばれる概念です。
人は幼い頃の親や養育者との関わり方をベースに、大人になってからの対人関係の「クセ」を無意識に身につけていきます。
愛着不安が強い人は「相手に見捨てられるのではないか」「本当は愛されていないのではないか」と慢性的に不安を感じる傾向があります。
恋人の返信がいつもより少し遅いだけで落ち着かなくなったり、「嫌われたかも」と頭の中がぐるぐるしたり――そんな経験に心当たりがある方もいるのではないでしょうか。
哲学者アラン・ド・ボトンは著書『ステータスの不安』の中で、地位不安の根本原因は「愛されないこと」にあると論じました。
今回の研究チームは、まさにこの洞察を科学的に検証しようとしたのです。
これまでの研究で、愛着不安が強い人は物質的な価値観が高い傾向にあることは知られていました。
しかし、なぜ愛着不安が地位への執着につながるのか、そのメカニズムまでは十分に解明されていませんでした。
そこで研究チームは、「恋のライバルへの対抗心」という、これまで見落とされてきた中継地点に注目したのです。









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