(CNN) タツノオトシゴの成体が、生後間もない小さな2匹と向き合う瞬間をとらえた写真が9日、海洋写真コンテスト「オーシャン・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー2026」の最優秀作品に選ばれた。
舞台はフランス領ポリネシア。実際に親子だったのかどうかは分からない。しかしこの写真は、生まれたばかりのタツノオトシゴの赤ちゃんが、広い世界へと旅立つ前に、父親に別れを告げている姿のように見える。
部門別の受賞作には、シドニーでサーファーと並んで波に乗るイルカ、アフリカ西部カボベルデの海岸に座礁したゴンドウクジラを助けようとする人々、好奇心旺盛なアオウミガメなどの写真が選ばれた。
最優秀作品のタツノオトシゴの写真を撮影したジュリアン・アントンさんは、タヒチ島とモーレア島の住民に感謝の気持ちを伝え、「その知識のおかげでこの写真を撮ることができた」と振り返った。
「困難な状況で何時間も探し回ったけれど、タツノオトシゴを1匹でも見つけられる保証はなかった。だからあの瞬間は特別だった。幼体が成体の方を振り返った。私が期待していた光景をはるかに超えていた」。アントンさんはそうコメントしている。
同賞創設者でディレクターを務めるウィル・ハリソンさんは、「これこそ最も力強い海洋写真だ。親密で、切迫感があり、無視できない」と評した。

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