天丼を“天むすスタイル”に。てんやの新業態「おにどん」オープン。ロイヤルHDが挑むコスト高時代の成長戦略とは?

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外食大手ロイヤルHDは7月7日、看板ブランド「天丼てんや」の新業態となるおにぎり天どん専門店「おにどん」の第1号店を出店する。

場所はJR御茶ノ水駅直結の「エキュートエディション御茶ノ水」内で、100%手づくりバーガー専門店「JB’s TOKYO」との2店舗同時グランドオープンを予定している。

新業態によるタイパ需要の開拓

「おにどん」店舗イメージ
「おにどん」店舗イメージ

ロイヤルHD

「おにどん」は、てんやの天丼を片手で手軽に食べられる“天むすスタイル”へと進化させる。効率的な調理システムにより、目の前で揚げるライブ感はそのままに「揚げたて・にぎりたて」をクイックに提供する。具だくさんの豚汁と合わせた「満足な一汁一飯」の提案で、ビジネスパーソンや観光客らのタイパ需要に応える。

コスト高による「増収減益」

2026年12月期 第1四半期 決算説明資料より
2026年12月期 第1四半期 決算説明資料より

ロイヤルHD

同社が発表した2026年12月期第1四半期(1〜3月)連結決算によると同四半期の売上高は前年同期比5.8%増の405億8500万円と四半期ベースで過去最高を更新したものの、営業利益は同1.8%減の15億6600万円と、前年を割り込む「増収減益」の着地となった。

インバウンドの増加などでホテルや空港、高速道路内の店舗は大幅な増益を記録したものの、国内外食事業における人件費の上昇や、米を中心とした原材料費の高騰がグループ全体の利益を圧迫した。

効率化と国内外への成長投資

同社は「コスト高」という課題に対し、「天丼てんや」で培ったノウハウを活かし、省スペース、少人数で運営できる新業態「おにどん」で挑む構えとみられる。駅チカの一等地であっても初期投資や固定費を抑えられ、人件費高騰のリスクを最小限に抑え込める点が強みとなっている。

同社の2026年12月期 第1四半期 決算説明資料によると、直近の減益には海外展開への先行投資が影響している。今後は国内において、既存店の価格改定による客単価の引き上げを進めると同時に、「おにどん」のようば高効率な新業態を展開していくことで、グループ全体の収益基盤強化を図る狙いがあるとみられる。

株価動向と“ごちそうおにぎり”ブーム

Trading View提供「ロイヤルホールディングス」(8179)株価チャート(6カ月)
Trading View提供「ロイヤルホールディングス」(8179)株価チャート(6カ月)

Trading View

コスト高や海外への先行投資による利益の足踏みを受け、株価はやや慎重な動きを見せている。今期の連続最高益予想を好感して2月には年初来高値1554円を付けたものの、直近の6月には一時1202円まで押し戻されるなど年初来安値圏での推移が続いている。

近年、海外で健康志向を背景に「ONIGIRI」の人気が急上昇する一方、国内でも具材を詰め込んだ「ごちそうおにぎり」のヒットが相次いでいる。今後は、既存店の価格転嫁の進捗とともに、高効率な新業態を早期に軌道に乗せられるかがポイントとなりそうだ。

※本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

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