ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手の元通訳・水原一平受刑者の新たに公開されたインタビュー音声に注目が集まっています。
水原受刑者は、違法賭博の借金返済のために大谷選手の口座からおよそ1700万ドル(日本円でおよそ27億円)を不正送金し、銀行詐欺罪と虚偽の納税申告の罪で禁錮4年9か月の判決がが言い渡され現在服役中です。
アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNは7月28日、ポッドキャスト『30 for 30 Podcasts』の全6話シリーズ『大谷翔平への裏切り(原題:THE BETRAYAL OF SHOHEI OHTANI)』の第1話と第2話を配信。第2話で、水原受刑者のインタビュー音声を初公開しました。
インタビューで虚偽発言「大谷が賭博の借金肩代わりに同意」⇨翌日、発言が虚偽だったと認める
今回公開されたインタビューは、2024年3月に一連の問題が公になる直前、電話で行われたものだといいいます。また、水原受刑者へ2回取材したとしています。
最初のインタビューにおいては、送金は大谷選手に無断であったにもかかわらず、水原受刑者は、「賭博による借金を大谷選手が肩代わりすることに同意」「大谷選手は『今回は自分が全部払うから二度とこんなことにならないようにしろよ』と発言した」と虚偽の内容を語っています。
水原受刑者は、大谷選手に借金肩代わりを頼むにあたり「築き上げてきた信頼関係が…壊れてしまうんじゃないか、彼が私を見る目が変わってしまうんじゃないかと怖かった」としています。
借金肩代わりへの同意後、最初の数週間は強い罪悪感で顔を合わせるのが辛かったものの、大谷選手は本当に良い人で何事もなかったかのように自分の生活を進め続けていたので、「数週間か1ヶ月くらい経ってからでしょうか、関係は以前の状態に戻ったように感じました」と、架空の経緯を詳細に語りました。
大谷選手との関係を問われると、親友であり兄弟のような仲で「私にとっては家族のようなもの」だとしています。
このように語っていた初回インタビューの後、大谷選手の広報担当者が水原受刑者の説明を否定し、大谷選手の弁護士が「大規模な窃盗」の被害者だとする声明を発表。翌日、ドジャースは水原受刑者の解雇を発表しました。その後の2回目の取材で、水原受刑者は最初のインタビューでの発言が虚偽だったと認めました。
水原受刑者のインタビュー音声について、アメリカの複数のメディアが報じています。
「親友と呼ぶ男に嘘をつくことを学び、それに慣れてしまった男の話なのだ」
米ABC系列のロサンゼルス局KABCのウェブサイトでは、本件を担当したESPNの記者をスタジオに招いた番組内容を記事として掲載しています。
水原受刑者は、かつて野茂英雄さんの影響でドジャースファンでしたが、イチローさんのMLB入団をきっかけにシアトル・マリナーズファンに変わったというエピソードを、同受刑者の幼馴染がポッドキャストで明かしたとしています。
米国紙『USA TODAY』のコラムでは、水原受刑者を手厳しく評しています。
「これは、ギャンブル依存症を隠蔽しようとする必死のギャンブラーの話ではない。これは、親友と呼んでいた相手に嘘をつくことを学び、それに慣れてしまった男の話なのだ」
その上で水原受刑者の初回と2回目のインタビューの落差を指摘し「どの答えも滑らかで、まるで練習したかのように聞こえる。そして話は揺らぎ始める。数時間後に話は完全に崩壊し、水原は一言だけの返答でほとんどすべてを覆(くつがえ)す」としています。
ドジャース専門メディア『DodgersBeat.com』は、大谷選手が被害者であることを強調し「記録を深く掘り下げれば掘り下げるほど、大谷がこの事件の被害者であるという証拠が強固になっていった。自分の生活や財政に極めて深く関わっていた人物に、裏切られた被害者だったのだ」と説明しています。
米紙『New York Times』傘下のスポーツメディア『The Athletic』は、「スポーツ界最大のスキャンダルの中心人物となってから2年半以上が経ち、水原一平の声がようやく届き始めた」「大谷の声とよく結びつけられる水原の声こそが、このポッドキャストシリーズの最大の魅力だ」と配信内容を評価しています。
ESPNのこちらのシリーズ『大谷翔平への裏切り』は、8月11日にかけて全6話が公開される予定です。

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