増えすぎたクジャクに住民悲鳴、駆除か観光活用かで意見真っ二つ イタリア

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(CNN) アドリア海に面したイタリア北東部の町プンタマリーナで、増えすぎたクジャクが人や車を襲ったり通りを汚したりといった騒動を巻き起こし、どう対応すべきかをめぐって住民を分断させている。

一部では150羽近いともいわれるクジャクたちは我が物顔で通りを歩き回り、人や車が襲われたり庭園が荒らされたりといった被害は後を絶たない。

春になって繁殖期を迎えると、早朝からオスの大きな鳴き声が響きわたり、一層住民の神経を逆なでした。

「クジャクたちは自分の姿が映った車を攻撃して壊したり、歩道のあちこちにベタベタの糞をまき散らして歩行者を危険にさらしたり、通行を妨害したりする」。菓子店を営むロザンナ・ゴルファレッリさんはCNNにそう語った。

夫婦は店舗近くにすみついたクジャク6羽のうち1羽を「ピリランポ」と名付け、羽を広げた姿の特製クッキーを製作した。

夫のイアニエロさんは「クジャクは美しいけれど、今は数が多すぎる。あちこち汚すし目にしたものは何でもつつく」とこぼしながらも、クジャク騒ぎを面白がっている様子。ただ、店の近くに住んでいない自分たちは、やかましい鳴き声には悩まされていないと打ち明けた。

プンタマリーナの人口はおよそ3000人。約半数が、クジャクの駆除または地元の動物園への収容を望んでいるのに対し、残る半数は保護して観光振興に役立てることを望んでいる。

プンタマリーナのクジャクはイタリアのインフルエンサーや歌手の動画でも紹介された。アマゾンやスポティファイなどの音楽配信サービスも、プンタマリーナのクジャクの鳴き声に着想を得た「リラックス音楽」のプレイリストを提供している。

クジャクが増えた理由

地元に伝わる話によれば、クジャクの繁殖は、ケージから逃げた1羽がプンタマリーナの町はずれにある松林に住み着いたのが始まりだった。このクジャクは毎年春になると大きな求愛の鳴き声を上げ、やがて1羽のメスと出会った。

数が増えたクジャクたちは、使われなくなった近くの兵舎を巣にしていたが、兵舎が改装されると松林に戻った。その後、キツネやオオカミなど自然界の天敵が増えると、プンタマリーナの公園や空き家へと移動を始めた。

住民は町に現れたクジャクに餌を与えるようになり、特にコロナ禍の2020年には餌やりが増えた。こうしてクジャクは人に慣れ、街中には天敵もいないことから爆発的に繁殖した。

プンタマリーナのあるラベンナの市議会は22年から個体数管理のためのアイデアを募っていた。しかし、動物園がクジャク20羽の引き取りを申し出ると、動物愛護団体が強く反発した。

23年の時点で確認されたクジャクの数は30羽とされていた。しかし地元市議がCNN提携局のSky TG24に語ったところによれば、今では約100~120羽になったと言われているという。

市は数カ月後に個体数調査に乗り出し、オスとメスの数を数える予定。数を把握した後、住民や動物愛護団体と連携しながら対策を検討すると同議員は説明した。

非営利の動物愛護団体CLAMAは2年前、自治体との間でクジャクの管理に協力する協定を締結した。市内にはクジャクに餌を与えないよう呼びかける注意書きを掲示している。

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