台湾の仏教系慈善団体「慈済基金会」(ツーチーききんかい)は8月6日、令和8年熊本地震で被災した八代市の避難所に、個室テント(簡易間仕切り)20セットを届けた。
同会は「少しでも快適に安心して過ごせるよう」にと、熊本県内の被災地に、個室テント計240セットと簡易折りたたみベッド148台を寄贈した。

慈済基金会提供
慈済基金会の日本支部はハフポスト日本版の取材に、個室テント20セットを八代市立鏡中学校避難所に届けたとし、以下のように説明した。
「同避難所は8月4日に開設され、現在45名が避難生活を送っています。今後も他の避難所から移って来る予定です」
個室テント計240セットと簡易折りたたみベッド148台は、鏡中学校避難所を皮切りに、支援を必要とする県内の各避難所に届けられる予定だ。
支援物資と共にチームが来日。ニーズを調査
慈済基金会は台湾でも災害時の緊急支援などを行なっており、水害の被災地などに折りたたみベッドなどを支援していた。
今回、熊本で発生した地震の報道を見て同会の日本支部とも連携を取り、避難所での個室テントや簡易ベッドのニーズを把握した上で、支援を行なった。
テントや簡易ベッドは、台湾の航空会社「チャイナエアライン(中華航空)」が無償で輸送協力した。
慈済基金会は公式SNSで、「熊本加油(熊本がんばれ)」「救援活動が順調に進みますように。そして、一日も早く平穏な日常が戻りますように」と投稿。
テントや簡易ベッドの寄贈については、以下の様に綴っていた。
「慈済に寄せられた情報によると、避難所では多くの高齢者の方がマットを敷いて休まれています。ご高齢の方々が少しでも快適に、そして安心して過ごせるよう、慈済は現地のニーズに合わせて継続的に物資を準備しています」
慈済基金会からは被災地調査チームが来日。日本支部のメンバーと合流して、被災状況や支援のニーズ調査などを行っている。
調査チームが撮影した動画には、倒壊した家屋や支援物資を輸送する様子などが写っている。

時事通信社
熊本県の八代市や宇城市などの避難所をめぐっては、地震発生から時間が経過するにつれ支援が拡充されている一方で、8月3日時点でも、体育館などでプライバシーを守る間仕切りなどなしの雑魚寝で被災者が就寝する様子が報じられている。
そのような状況は、2011年に発生した東日本大震災や、2016年の熊本地震、2024年の能登半島地震の避難所の環境と変わらず、SNSでは「改善されていない」「変わっていない」との指摘も多くあがっている。
かねてから、災害発生時の避難所をめぐっては、簡易ベッドや間仕切りの整備など、環境改善の必要性が指摘されてきた。
各地の自治体は整備を進めている一方で、政府が定める指針の基準を満たす自治体は多くないとみられている。
令和8年熊本地震の避難所でも被災者は、薄い毛布やござ、段ボール、マットレスなどを敷いて就寝せざるを得ない状況で、朝日新聞の取材に対しても「段ボールのベッドがあると楽だけど……。毛布だけだと腰が痛くて、夜中に何度も目が覚める」との声が寄せられている。

3 週間前
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