古代ローマ時代の機関銃「ポリボロス」の物的証拠をついに発見した可能性

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壁に刻まれた「連射の痕跡」

今回の研究が注目したのは、ポンペイ北側の城壁に残る無数の衝撃痕です。

ポンペイは西暦79年のヴェスヴィオ山噴火で埋もれた都市として知られていますが、それより約170年前、紀元前89年にはローマ軍による激しい包囲戦を経験しています。

その際に刻まれたと考えられる傷跡が、火山灰によって良好な状態で保存されていたのです。

通常、ローマ軍が使用した攻城兵器「バリスタ」は、大きな石弾を放つため、壁には円形のくぼみが残ります。

しかし今回見つかった痕跡は、それとは明らかに異なっていました。

画像左:バリスタによる砲弾の痕跡、右:連射兵器による痕跡と見られるもの/ Credit: Adriana Rossi et al., Heritage(2026)

小さな四角形の穴が、非常に近い間隔で密集し、しかも扇状に広がるように配置されていたのです。

この配置は決定的でした。

単発で撃ち込まれた弾では、このような規則的で密集したパターンは生まれません。

研究チームは、これが「短時間に連続して発射された複数の弾によるもの」だと結論づけました。

つまり、この壁は単なる破壊の痕跡ではなく、「連射」という動作そのものを記録していたのです。

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