(CNN) トランプ米大統領はウクライナに対して防空システム「パトリオット」用の迎撃ミサイルの生産を許可したとみられる。これは二つの点で注目すべき動きだ。
まず、ウクライナはこれにより、米国が同盟国との共有を渋ってきた極めて機密性の高いミサイル防衛技術を利用できるようになる。数カ月前に米国から武器供給の停止を言い渡されたウクライナだが、今や兵器製造を許可される可能性が浮上しており、場合によっては、兵器を切実に必要とする米国や同盟国に一部を逆輸出する可能性すらある。
前途に待ち受けるハードルは多い。ウクライナは自前の生産ラインを構築しなければならないが、緊急の必要性や、ウクライナが何カ月も前からこの技術の複製を切望してきたことを考えると、スケジュールが大幅に短縮される可能性もある。
戦時下の国の動きは早い。ロッキード・マーチンやレイセオンといったパトリオットの製造メーカーは間違いなく、今回の取り決めについて疑問を持つだろう。これでは自社の持つ知的財産の商業的な将来性は、良く言っても薄められてしまう。ただ、ウクライナはドローン攻撃と迎撃技術の両面で世界をリードする実力を証明しており、新しいアイデアを素早く習得して大量生産を行い、現在の前線で優位に立ってきた。ウクライナがパトリオットを頻繁に使用することで、設計が改善されるかもしれない。
こうしたビジネス上の注目すべき動きから一歩引いて、トーンの大きな変化に注目してみよう。トランプ氏は昨年、ウクライナには切り札がないと主張して兵器の無償供与を停止し、自力購入を要求した。鉱物資源の譲渡を要求したり、情報共有を停止すると脅したりしたこともある。ところが今や、最も機密性の高いミサイルの製造を許可する意向を示し、ウクライナの攻勢でロシア政府に和平を強いることができる可能性に言及している。
これは驚くべき変化であり、クレムリン(ロシア大統領府)の耳にも届く可能性が高い。

2 ヶ月前
19








English (US) ·
Japanese (JP) ·