人間は「反時計回りに歩く」のを好む、研究で判明

3 時間前 1

無意識に「反時計回り」に歩いていた

この発見の始まりは、もともと「歩く方向」を調べる研究ではありませんでした。

研究チームはコロナ禍の中、人々が同じ空間の中でどれくらい安全な距離を保てるかを調べるため、歩行者の動きを記録していました。

ところが映像を見返していると、思いがけないパターンが見えてきました。

参加者たちがランダムに歩いているはずなのに、集団全体として見ると、中心の周りを反時計回りに回転する傾向があったのです。

しかもこの傾向は偶然とは考えにくいほど繰り返し現れました。

チームによると、最初の実験では33試行中32試行で、人々が反時計回りに動く傾向を示したとされています。

研究者たちは、この奇妙な偏りが本当に人間に共通するものなのかを確かめるため、さらに実験を重ねました。

スペインでは円形の囲いの中だけでなく、学校の校庭のような開けた空間でも調査が行われました。

日本でも同様の実験が行われ、文化や歩行習慣が違っても反時計回りの傾向が再現されました。

これは、単に「壁に沿って歩いたから」「その国の交通ルールの影響を受けたから」といった説明では片づけられないことを意味します。

さらにチームは、利き手、性別、片眼を隠した状態なども調べました。

しかし、これらの要因によって反時計回りの傾向が大きく変わることはありませんでした。

唯一目立った違いは、子どもの方がこの偏りをやや強く示した点です。

つまり人間の歩き方には、自分でも気づかない「わずかな方向のクセ」が潜んでいる可能性があるのです。

では、なぜ私たちは反時計回りに歩きやすいのでしょうか。

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