ヘビが1年間「何も食べず」に過ごせる理由が判明

2 ヶ月前 21

ヘビの空腹ホルモンの遺伝子は失われたいた

多くの動物では、食事の間隔が空くと「そろそろ食べたほうがいいよ」と体に知らせる仕組みがあります。

その中心にいるのが、胃で作られるグレリン(ghrelin)というホルモンです。

グレリンは主に、「脳に働きかけて食欲を高める」「空腹のときに、脂肪をエネルギーとして使うよう体を調整する」よう働きます。

しかしヘビは、多くの時間を「じっと待ち伏せして動かない」ことで過ごします。

中には、何カ月も、条件によっては1年近くも獲物を口にしない種もいます。

研究チームはそこで、「ヘビは本当に他の動物と同じようにグレリンを使っているのか」「そもそもグレリンの仕組み自体が違うのではないか」と考えました。

そこで彼らは、ヘビ、カメレオン、トカゲ(トゲオアガマ類を含む)、カメ、ワニなど、計112種の爬虫類のゲノム(全遺伝情報)を詳しく調べました。

注目したのは、グレリンそのものを作る遺伝子と、グレリンを「働ける形」に変えるための酵素MBOAT4の遺伝子です。

コンピュータ解析を使い、それぞれの種でこれらの遺伝子が、きちんと残っているのか、途中で壊れてしまっているのか、あるいは完全に失われているのかを比較していきました。

その結果、ヘビではグレリンの遺伝子が見つからないか、見つかっても断片的で機能していないことが分かりました。

さらに、グレリンを活性化させるMBOAT4も同じように失われていました。

同様の現象は、カメレオンやガマトカゲ属といった、待ち伏せ型であまり動かない生活をする爬虫類でも確認されました。

それでは、より詳しい点を次項で見ていきましょう。

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