ブラジル最大手取引所から「73億円」流出、10チェーンで不正送金を確認

13 時間前 1

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この記事の要点

  • ブラジル最大手メルカド・ビットコインから約73億円が流出
  • 取引所が顧客損失を全額負担、テザーらが資産凍結

約73億円流出、ブラジル大手取引所が出金停止

ブラジル最大手の仮想通貨取引所「Mercado Bitcoin(メルカド・ビットコイン)」は2026年11月2日、同社のシステムの一つでセキュリティインシデントが発生したと公表しました。

事件を巡っては、ブロックチェーン分析企業アーカムが調査結果を公表し、約4,600万ドル(約73億円)相当の仮想通貨が流出したと推定しています。

メルカド・ビットコインは問題を迅速に特定・封じ込めたと説明しており、利用者の資産を保護するための予防措置として入出金を一時停止しました。

本日未明、当社のシステムの一つでセキュリティ上の問題が発生しましたが、速やかに検知し、被害の拡大を防ぎました。

現時点で、以下の点を確認しています。
– 顧客資産への被害は発生していません
– 個人情報の流出も確認されていません

安全確保のため、現在、入出金を一時停止しています。

流出資産の一部では凍結措置も講じられており、ステーブルコイン発行大手Tether(テザー)社のパオロ・アルドイノCEOは、事件に関連する450万USDT超を凍結したと報告しています。

10チェーンで不正送金確認、攻撃手法は未解明

顧客アドレスにも被害、攻撃手法は未解明

ブロックチェーン分析企業Bitqueryは、メルカド・ビットコインへの攻撃によって、10のネットワークから仮想通貨(暗号資産)が不正に移動したとの調査結果を公表しました。

同社の分析によると、資金移動は取引所のホットウォレットだけでなく、イーサリアム(ETH)上の3万5,853件の顧客用入金アドレスにも及んだとされています。

不審な送金はメルカド・ビットコインが事件の封じ込めを発表した後も続き、公式声明から2時間以上経過した時点でも資金移動が確認されました。

こうした不正送金には正規の署名を伴うトランザクションが利用されたと分析されており、攻撃者が送金権限を取得した経緯は依然として不明となっています。

流出先ウォレットを公開、追跡支援を呼びかけ

流出先の特定について、メルカド・ビットコインも第2報で、不正な資金移動の送金先として把握したウォレットアドレスを公開しました。

公開されたのはEVM互換チェーンのほか、ビットコイン(BTC)、ソラナ(SOL)、ステラ(XLM)、トロン(TRX)に対応する5種類のアドレスとなっています。

同社は公開したアドレスについて、ブロックチェーン上での資産監視と追跡を支援する目的で共有したと説明しています。

テザーとPaxosが資産凍結、顧客補償も表明

流出資産の追跡と並行して凍結措置も講じられ、テザー社のパオロ・アルドイーノCEOは、事件に関連する450万USDT超を凍結したと明らかにしました。

Bitqueryの調査では、テザー社とステーブルコイン発行企業Paxosによって、合計約730万ドル相当の資産が凍結されたと報告されています。

ただし、凍結された資産がすべて回収されたわけではなく、同調査では流出資産の大部分が攻撃者の管理するウォレットに残っていることも示されました。

顧客の損失については、メルカド・ビットコインが約4,000万ドルを自社で負担し、利用者に損失を生じさせない方針だとブルームバーグが報じています。

バイナンスに続く大規模被害、業界の警戒強まる

仮想通貨業界では、10月29日にも大手取引所Binance(バイナンス)がサイバー攻撃を受け、約63億ドル(約9,900億円)相当の資産が流出したと報告されました。

同社は顧客の損失を自社で負担する方針を示し、11月1日には出金の段階的な再開を発表しています。

両事件の関連性を裏付ける証拠は確認されていないものの、大手取引所で巨額の資産流出が相次いだことにより、送金権限の管理や顧客資産の保全体制が改めて問われる事態となりました。

メルカド・ビットコインも同日の公式発表で、安全性を確保しながら復旧作業を進めていると説明しており、入出金の再開時期は依然として明らかになっていない状況です。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.90 円)

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Source:Mercado Bitcoin第1報 / Mercado Bitcoin第2報
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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