
この記事の要点
- ブラックロックが2026年4月14日に第1四半期決算を発表
- 調整後純利益は前年同期比17%増の20.68億ドル
- IBIT含むiシェアーズETF純流入は過去最高の1,320億ドル
- ビットコインETF全体が流出するなかIBITは資金流入を維持
IBIT好調、ブラックロックQ1純利益「17%」増に
資産運用大手BlackRock(ブラックロック)は2026年4月14日、2026年第1四半期の決算を発表し、調整後純利益が前年同期比17%増の20億6,800万ドル(約3,290億円)、資産運用額(AUM)が同20%増の13兆8,946億ドル(約2,2010兆円)に達したことを明らかにしました。
こうした全体的な成長の中でも特に目立ったのがETF部門で、iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)を含むiシェアーズETFが第1四半期として過去最高の1,320億ドル(約21兆円)の純流入を記録しました。
一方で資金流入はETF(上場投資信託)に集中しているわけではなく、アクティブ株式で30億ドル(約4,770億円)、プライベートマーケットで90億ドル(約1.4兆円)の純流入も確認されており、複数の資産クラスへと広がりを見せています。
ラリー・フィンク会長兼CEOは「当社の歴史の中でも最も力強い年初を記録した」と述べ、こうした広範な資金流入を背景に、事業基盤の拡大が進んでいることを強調しました。
トークン化はインターネット級の変革
ビットコインETFが揺れるなか、IBITのみ流入継続
iシェアーズ過去最高1,320億ドル、手数料収入は倍増
ブラックロックの発表によると、iシェアーズETF全体の第1四半期純流入額は1,320億ドルに達し、前年同期比で新規手数料が倍増したとしています。
顧客資金が国際株式やプレシジョン型商品へ回転している点が押し上げ要因であり、フィンクCEOは決算発表で「顧客がポートフォリオの重要な判断を下すとき、ブラックロックを選んでいる」と強調しました。
ETFを含む全体の中でも、デジタル資産部門の純流入額は9億3,500万ドル(約1,485億円)となりました。ビットコイン価格の下落による評価減を受けて運用資産残高は784億ドルから606億ドルへ縮小したものの、資金流入自体は続いています。
ビットコインETFが純流出、IBITのみ3,470万ドル流入
ブラックロックが好決算を発表した一方で、ビットコインETF市場全体には売り圧力が強まる場面もみられました。
4月13日には米国のスポット型ビットコインETF全体で2億9,100万ドル(約460億円)の純流出が記録され、FBTCやARKBなど主要ファンドから資金が引き揚げられたと報じられています。
こうした環境下でもIBITは同日3,470万ドル(約55億円)の純流入を維持しており、他のビットコイン現物ETFとは対照的な動きを見せたと指摘されています。
IBITは2024年1月の上場以来、米国最大の現物ビットコインETFとして機関投資家の資金受け皿となってきた経緯があり、市場関係者はブラックロックの決算でETF部門が牽引役となった背景にIBITの底堅さがあるとみています。
機関マネーBTC接近、シュワブ・RWAで裏付け
IBITへの資金流入が続く背景には、機関投資家の間でビットコインを資産配分の一部として組み入れる動きが広がっているとの見方があります。
米証券大手チャールズ・シュワブは4月6日、ビットコインのポートフォリオ配分について「リターン予測ではなく、投資家がどの程度の価格変動に耐えられるかを軸に判断すべきだ」とする投資指針を公表しており、BTCを資産配分に組み込む実務議論が進んでいるとされています。
RWA(現実資産)市場では米国債のトークン化が約2兆円規模に拡大しており、24時間決済や担保の二重活用といった機能が機関投資家の新たな需要を生み出しているといいます。
ブラックロックのプライベートマーケットへの90億ドル純流入も、こうした機関マネーの動きと同じ流れのなかにあります。IBITを通じたビットコイン配分が次四半期以降も伸びるかどうかが、同社のデジタル資産事業の今後を見極めるうえで重要な指標となります。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.87 円)
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Source:BlackRock発表
サムネイル:AIによる生成画像

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