トランプ氏のホワイトハウス大宴会場計画が左派を激高させる理由

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2026年8月19日(水)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た、ホワイトハウスの新舞踏室の建設工事が続く様子。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

2026年8月19日(水)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た、ホワイトハウスの新舞踏室の建設工事が続く様子。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

By Editorial Board – The Washington Times – Sunday, August 30, 2026

 トランプ大統領によるホワイトハウスの「大きくて美しいボールルーム(大宴会場)」計画は、なぜ「トランプ錯乱症候群」(TDS)にかかっている左派民主党員たちをこれほどまでに刺激するのだろうか。

 8月25日、フィラデルフィアのプレジデンツ・ハウス跡地で行われた奴隷制追悼式典で、ジョージ・ソロス氏の支援を受けるフィラデルフィア地区検事のラリー・クラズナー氏は、トランプ氏を「厄介者」呼ばわりし、「憎悪の化身であり、無知の化身であり、人々から投票権や教育を奪う化身だ」と非難した。

 しかし、同氏はそれで終わらなかった。

 「10年から15年後には、われわれはみんなここで笑顔を浮かべて座っているだろう」とクラズナー氏は付け加えた。まるでノストラダムス気取りだったが、むしろ「ノストラ・ダムアス(ノストラダムスともじった『愚か者』の意)」とでも言うべきかもしれない。「そして私は自分の机の上に置物を置いているだろう。その置物が何だか分かるか? われわれがあのボールルームを爆破した後、その破片で作ったものだ」

 クラズナー氏は、このボールルーム計画とはまったく関係のない式典での演説にもかかわらず、将来このボールルームが「公式の式典」において取り壊され、その瓦礫(がれき)が納税者への返済資金を捻出するために売却されるだろうと語った。

 しかしホワイトハウスによれば、総額3億~4億㌦と見積もられているボールルーム建設費は、個人や企業からの寄付によって賄われる予定だ。税金が投入されるのは、その地下にある大統領警護用地下シェルターの強化・近代化工事に限られる。

 トッド・ブランチ司法長官は8月26日、FOXニュースのインタビューで次のように正当な反論を行った。「実にひどい話だ。フィラデルフィアの地区検事が、自らの市に問題が山積しているにもかかわらず、ホワイトハウスにおける大統領の動向に、そこまで囚(とら)われているのだから」

 それでも、クラズナー氏だけが左派の中でこのボールルームに対してTDS的な怒りを向けているわけではない。このボールルームは、トランプ氏が昨年10月に取り壊したホワイトハウス東館(イーストウイング)の跡地に建設されている。

 ボールルーム建設の差し止めを求めて提訴している全米歴史保全トラストは、大統領が建設に先立って議会の承認を得なければならないと主張している。ただし、この法的争点についてはまだ結論が出ていない。もっとも、東館はすでに撤去され、ボールルームの建設工事もかなり進んでいる。最高裁判所は、この問題を審理している間も工事の継続を認めている。

 クラズナー氏の激しい発言から思い起こされるのは、2017年1月、トランプ氏の第1次政権の就任式翌日に行われた反トランプ色の強い「ウイメンズ・マーチ」での、「元人気歌手」マドンナの過激な発言だ。

 「そう、私は怒っている。そう、私は憤慨している。そして、ホワイトハウスを爆破することについて何度も考えた」。彼女は、熱狂的な反トランプ支持者たちを前にそう語った。

 もっとも、世論の反発を受けたマドンナは、自身の発言について「あれは演説の中のたった一つのフレーズにすぎず、ひどく文脈を無視して取り上げられた」と釈明した。

 8月17日、トランプ大統領はボールルーム計画への反対者について、「私の考えでは、彼らは国に対して極めて不誠実な人々だ」との見解を示した。

 ホワイトハウスの国賓晩餐会(ばんさんかい)用ボールルームは、延べ床面積9万平方フィートに及ぶ大規模プロジェクトで、650人から1000人の来賓を収容できるよう計画されている。これが完成すれば、大規模な公式晩餐会のたびに南庭へ仮設テントを設営する必要がなくなる。現在のイーストルームの収容人数は約200人にとどまる。

 ボールルームに反対するTDSの人々が見落としているのか、それとも都合よく無視しているのかは分からないが、もう一つ重要な事実がある。完成後のボールルームは、トランプ氏がホワイトハウスを去った後も残り続けるということだ。後任が共和党員であれ民主党員であれ、それは変わらない。

 トランプ氏は、このボールルームについて「これは将来の大統領たちのためのものだ。私自身のためではない」と述べ、「国への贈り物」だと表現した。

 そう考えると、ボールルーム反対論の数々は、結局のところ左派による反トランプ的な大げさな言辞にすぎない。

 それでもなお、クラズナー氏やオンライン掲示板レディットの荒らしユーザー、さらにはトランプ氏退任後にこのボールルームが破壊されることに倒錯的な喜びを見いだすような人々に対しては、次の問いへの回答が求められる。「それを破壊して何の目的が達成されるのか。そして取り壊した後には何を建てるのか。ホワイトハウス敷地内に巨大な空き地を残すという選択肢は明らかにあり得ないのだから」

(8月30日付)

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