その1:「自分が主役」というエゴを手放す
ヒュームによれば、人間はもともと自尊心を持ち、自分を重要な存在として扱ってほしいと感じやすい生き物です。
これは決して悪いことではありません。
自分を認めてほしい、評価されたい、話を聞いてほしいという気持ちは、多くの人が持っている自然な感情です。
しかし、グループの全員が「自分こそが中心でいたい」と思い、そのまま行動したらどうなるでしょうか。
誰も相手の話を聞かず、会話は自慢や自己主張ばかりになり、その場はすぐに疲れる空間になってしまいます。
そこで必要になるのが、ヒュームのいう「よいマナー(Good manner)」です。
ここでいうマナーとは、形式ばった礼儀作法のことではありません。
相手のために、自分のエゴ(我欲)を少しだけ脇に置く態度のことです。
たとえば、過度に話しすぎないこと、自分の話題にばかり持っていかないこと、相手に質問すること、相手の話を本当に聞くことです。
好かれる人は、目立とうとして場を支配するのではありません。
むしろ、相手が自然に話せる空間をつくることで、その場全体を居心地のよいものにします。
「自分を小さく見せる」のではなく、「相手が安心して存在できる余白をつくる」ことが、好かれる人の第一歩なのです。






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