エッグイーターの「真っ黒で喉の白い新種ヘビ」をエチオピアで発見

13 時間前 2

この研究の概要

発表

学術誌『Herpetozoa』に2026年8月に掲載されました。

研究チーム

独エアランゲン=ニュルンベルク大学のアルトゥール・ティウテンコ氏らのチームです。

調べた対象

ハレナの森の標高1,500〜1,700mで得られた、新種とみられるヘビ16匹(オス6匹・メス10匹)です。比べる相手として、タマゴヘビの仲間の標本41点も調べました。

調べ方

体の特徴・すむ場所・くらしぶりを比べたうえで、ミトコンドリア(細胞の中の小さな器官)と細胞の核の遺伝子を読み、仲間どうしの近さを調べました。この仲間の研究で、両方の遺伝子を合わせて類縁関係を推定したのは初めてだといいます。

分かったこと

ハレナの森のヘビは、アトラ種といちばん近い関係にある別の種でした。16Sという遺伝子の違いは、アトラ種どうし(ウガンダとケニア)では0.4%でしたが、ハレナの森のヘビとアトラ種のあいだでは2.6〜3.1%ありました。

まだ分かっていないこと

バレ山地国立公園の中にいるかどうかは確かめられていません。エチオピア西部の高地でアトラ種とされてきた集団も、まだ名前の付いていない別の種かもしれないと論文は述べています。

エチオピアの山の森にいた「真っ黒なヘビ」

舞台は、エチオピア南部のバレ山地にあるハレナの森です。

アルトゥール・ティウテンコ氏らの研究チームは2019年、この森で黒いヘビの集団に初めて出会いました。

チームは現地の協力者から、若いメスを1匹受け取りました。

このヘビは背中がインクのように黒く、ウロコのすき間の皮ふは明るい灰色で、おとなでは青みがかって見えます。

新種のタマゴヘビのオスです(エチオピア、ハレナの森のマニャテ村)。ウロコのすき間に、青みがかった皮ふが見えます。新種のタマゴヘビのオスです(エチオピア、ハレナの森のマニャテ村)。ウロコのすき間に、青みがかった皮ふが見えます。Credit: Tiutenko et al., Herpetozoa (2026)(CC BY 4.0)

一方で、あごの下から喉、お腹の前のほうにかけては、くっきりと白くなっています。

チームは最初、これをすでに知られている黒いヘビの一種(学名:Dasypeltis atra、以下アトラ種)だと考えました。

しかし、この若いメスには、知られているアトラ種とは違う、変わったウロコと色合いがありました。

頭の前のほうにある大きなウロコのあいだに、小さなウロコがはさまっている様子です(Aはエチオピア、ハレナの森のヘビ)。頭の前のほうにある大きなウロコのあいだに、小さなウロコがはさまっている様子です(Aはエチオピア、ハレナの森のヘビ)。Credit: Tiutenko et al., Herpetozoa (2026)(CC BY 4.0)

見た目はよく似ているのに、細かいところがどうも合わないのです。

この小さな違和感が、何年にもおよぶ調査の出発点になりました。

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