園芸植物として市販されている花の中には、誤食に注意が必要な植物も数多くあります。7月頃から見頃を迎える「グロリオサ」も、その一つです。
厚生労働省の公式サイトによると、アフリカ原産のグロリオサは、初夏から秋にかけて赤やオレンジ、黄色の花を咲かせる高等植物。全長が3mになることもあるといい、葉の先が細長い巻きひげ状になる点も特徴です。
エキゾチックな見た目で園芸植物として人気があるため、見頃を迎えるとSNSに花の写真を投稿し、「大好きなグロリオサがスーパーで売られていたので、買った」「うちの庭のグロリオサが開花しました」などと報告する人が数多く見られます。
しかし、グロリオサは全草に有毒アルカロイドのコルヒチンを含み、特に地下部に多く含まれるため、誤食には注意が必要です。
誤食しやすい理由とは…?
グロリオサは、土にもぐっている地下部がヤマノイモに似ていることから、過去にたびたび誤食事故が起きています。
この食中毒の特徴は、摂取してから数時間後に発症する点です。主な症状には、口腔・咽頭灼熱感、発熱、嘔吐、下痢、背部疼痛などが挙げられます。
また、最悪の場合、臓器の機能不全などにより死亡することもあるといいます。実際、過去には自宅に植えていたグロリオサをヤマノイモと間違って採取し、すりおろして食べた後、コルヒチン中毒により死亡した例が複数確認されています。
さらに、命が助かった例においても、消化器症状や呼吸困難、急性腎不全、出血、脱毛などが報告されています。
このようにヤマノイモと間違えるケースが多く、注意が必要です。ただ、すりおろしてもヤマノイモのような粘りは出ないといったところから、区別をすることはできると見られます。ただし、食用と確実に判断できない植物は採らず、食べないことが重要です。
「燃え上がる炎」のようにも見える花が人気のグロリオサ。栽培や観賞が楽しい反面、危険性もあることを忘れずに扱うことが大切です。

1 時間前
1





English (US) ·
Japanese (JP) ·